今週は来年度の講習、雪山入門コースと 雪山アドバンストコースの下見の様子を報告させていただきましたが、センターの講習はそれだけではありません!忘れちゃいけない、リーダーコース!!ただいま絶賛募集中です。
リーダーコースは、平成14年度から続くセンターの看板講習で、講師や職員にもリーダーコース出身者が数多くいます。内容を少しずつ変えながらも登山パーティーのリーダーとなる人材を育成してきました。あ、前置き長い・・・。では早速、来年度のリーダーコースについて紹介したいと思います。
このコースは、年間を通じて8回、合計18日間で実施するもので、パーティーのリーダーとしてメンバーを連れて、安全に登山するための知識・技術・マネジメントスキル・危急時対応力を身に付ける。そのために必要なロープワークや簡単な応急処置、搬送方法なども学びます。
対象とする登山の難易度としては、無雪期の一般登山道(「山のグレーディング表」の「技術的難易度 A ~ Eレベル」)及び残雪期・積雪期の初級ルートを想定しています。
4月、まずは安全登山の基本を座学で学びます。この考え方を理解できてこそ安全登山ができるのです。実際に安全を確保するためにはロープワークが必要となることもあります。必要なギアの使用方法についても一通り講習します。
5月、残雪期登山で予想されるリスクとその回避方法を実践を通して学びます。宿泊はツエルトです。
7月、夏山シーズン到来。無雪期の登山のリスク回避と傷病に対する簡単な応急処置についての講習を行います。そして 9月、11月は、これまで学んできた知識をいかし、それぞれ沢地形や岩場周辺でのリスク回避について実践的に学びます。
12月、積雪期特有のリスク回避とその対応を座学と実技で学び、2月には雪山登山を実践する中で理解を深められるようになっています。
そして、3月、1年間を振り返り、コース修了となります。
受講対象となる方は、①登山パーティーのリーダーとして活動している方、または目指している方、②残雪期・積雪期のピッケル・アイゼン使用、無雪期・残雪期・積雪期のテント泊登山を自分で計画し実行できるレベルの方、③原則として 全講習に参加できる方、④年齢60歳以下の方で、講習に耐えうる体力のある方 。詳しくはホームページの募集要項をご確認ください。
申込はこちら➡ https://www.sangakusogocenter.com/moshikomi_tozan2020F.html
年間計画表
番号 |
講習名 |
登山 時期 |
日程 |
日数 |
内容 |
参加費用 |
F1 | リーダーが 知っておくべき安全登山の基本 |
残 雪 期 | 4/18(土)
~4/19(日) |
2日 | リーダーコースオリエンテーション。安全登山の基本や登山のリスク、危急時に使用する装備とその使用方法について学ぶ。センター泊。 | 21,000 |
F2 | 残雪期安全登山の実践 | 5/16(土) ~5/17(日) | 2日 | 初級残雪期登山のリスク回避と危急時対応の実践を針ノ木雪渓周辺で行う。ロープワーク講習あり。ツエルト泊。 | 24,000 | |
F3 | リスク回避のための 基礎技術と応急処置 |
無 雪 期 | 7/4(土) ~7/5(日) | 2日 | 登山のリスク回避と対応、起こりやすい傷病と応急処置について学ぶ。センター泊。 | 21,000 |
F4 | 沢地形周辺のリスク回避と 対応の実践 |
9/26(土) ~9/27(日) | 2日 | 一般道無雪期登山の沢周辺でのリスク回避と危急時対応の実践を七倉沢で行う。ツエルト泊。 | 25,000 | |
F5 | 岩場周辺の リスク回避と 対応の実践 |
11/21(土)
~11/23(月) |
3日 | 一般道無雪期の岩場周辺でのリスク回避及びロープを使用した搬送について学ぶ。センター泊。 | 46,000 | |
F6 | 積雪期安全登山の 知識と技術 |
積 雪 期 | 12/12(土) ~12/13(日) | 2日 | 初級積雪期登山のリスク回避と対応、起こりやすい傷病や雪洞ビバーク、積雪を利用した搬送、雪崩埋没者捜索、積雪期登山の計画作成について学ぶ。センター泊。 | 21,000 |
F7 | 積雪期安全登山の実践 | 2/12(土) ~2/13(日) | 3日 | 初級積雪期登山のリスク回避と危急時対応の実践を黒沢尾根で行う。テント泊と雪洞泊。 | 43,000 | |
F8 | リーダーとしての 安全登山の知識と技術まとめ |
残雪期 | 3/6(土)
~3/7(日) |
2日 | リーダーコース総括。年間を通して学んだことを振り返り、身についているかを確認、総まとめを行う。センター泊。 | 21,000 |