この冬は雪が少なかっただけに、花も早い?ということで、
高山植物の咲き具合をリサーチしに行ってきました!
三俣から、前常念~常念岳~蝶ヶ岳~三俣で出会った
お花の写真と道の様子などをご紹介します。
三俣からの樹林帯で出会ったイワナシの可愛い花。
その名の通り、小さいけど、実は梨の味!
樹林帯を抜けて、前常念岳方面を見上げます。
急なゴロゴロ&ガレた岩稜帯ですので、通行には
特に注意が必要です。
※このルートは、特に疲労遭難が多いルートとのことです。
体力や日程に余裕のない方は通行を控えましょう。
小さい金平糖のようなミネズオウ。
前常念避難小屋に到着。
前常念岳の三角点は、もう少し上にあります。
かつての常念岳・常念小屋分岐の看板。
現在は通行不可ですので注意が必要です。
常念岳への登り道の脇には、可憐なキバナシャクナゲ。
常念岳の山頂からは、穂高連峰の雄大な山並みが一望!
蝶ヶ岳への縦走路。アップダウンがきついです。
ライチョウさんにもよく会いました。
夏羽への衣替えもすっかり終盤です。
下の写真にもライチョウさんが隠れています。
(クリックで拡大)
右寄りの岩の上に立っているのがお分かりでしょうか?
この日は上空の寒気の影響もあり、午前中の空気はかなり冷たく、
体感温度も低かったですが、午後からは照りつける日差しと
気温の上昇で汗ばむ陽気でした。
この時期に限ったことではありませんが、こまめな衣類調節と
水分・カロリー補給などが疲労軽減に重要です。
岩の間にけなげに咲く、コメバツガザクラ。
その名の通り、米粒のような小さな葉っぱをつけます。
こちらは華やかなシナノキンバイ。
ぱっと明るい黄色に元気をもらいます。
前方に見えるのは、蝶槍。
景色には感動するものの、また下って登るのか~、と
標高と同じくテンションも上がったり下がったり・・・?!
そんな私たちを励ますように、オオサクラソウの花が
雪解けすぐの草原に咲いていました。
サンカヨウの群落もありました。
こちらは、ミヤマキスミレ。
黄色いスミレは種類が多く、見分けも難しいですね。
こちらは、ミヤマキンバイ。
ミヤマダイコンソウの花は、まだ見かけませんでした。
上高地・横尾からの登山道との分岐点。
このあたりは比較的平坦でほっと一息。
小屋を行き過ぎてすぐの、蝶ヶ岳山頂から。
テント場にも、4~5張ほどテントがありました。
三俣へ下り始めてしばらくは登山道上に雪がありました。
滑ったり、はまったりしないよう、また、ルートを
見失わないように注意しましょう。
沢を渡る場所では、小屋の従業員さんが雪切りを
してくださっていました!
頼もしくも、笑顔が素敵な女性です!
ちょっと写真ではわかりづらいのですが、
しっかりと階段状になっていて楽ちん。
ありがたく通行させていただきました。
こちら、今が見ごろのオサバグサ。
一見、シダ植物のような葉っぱですが、コマクサなどと
同じケシ科の植物、ちょっと不思議な感じです。
三俣までの樹林帯に、たくさん咲いていました。
やはり季節が少し早目で、予想以上に色々な花に
出会えました。
センターでも、7月に八方尾根にて、高山植物の
観察をしながら唐松岳に登る講座を開催します。
既に募集を開始していますので、興味のある方は
ぜひ、HPをチェックしてみてくださいね!!