先週は、W台風（１９＆２０号）が日本列島を横切りました。
（気象庁HPより、23日(木)15時の天気図）
センターでは、24日(金)～26日(日)に、夏山入門コースの集大成となる
「チャレンジ！槍ヶ岳登山」を予定していたため、職員も、
実施するか否かの選択を迫られました。
参加者の皆さんの居住地や、集合場所までの交通機関、そして
日程について協議し、最終的に実施を決定しました。
（ちなみに台風が24日AMには日本海に抜ける予定だったこと、また
24日の行動で標高を上げないことが実施の大きな理由です。）
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当日の朝、皆さん誰一人遅れることなく、集合！ほっとしました。
（気象庁HPより、24日朝3時の天気図）
とはいえ、相変わらず不安定な気圧配置で、なかなか予測の難しい天気。
開講式では、気象状況によって内容変更もあり得ることを説明させて
いただきました。
そして、いよいよコースの最終講習がスタート！
まずは、装備の確認や行動予定について話し合います。
これが個人山行だったら実行したか中止したか・・・
との話をした班もあったようです。
（気象庁HPより24日9時の天気図）
9時頃、雨の中、合羽を着て、いざ出発！
とはいえ、降ったりやんだり。現在地確認や、
雲の切れ間から見えた山の、山座同定などを
行いながら進みます。
時折薄日、そして突然また雨降り・・・といった中を
今日の宿泊地、槍沢ロッヂを目指しました。
全ての班がロッヂに着くころには、結構な降りになっていました。
先にお風呂をいただいて、各班ごとに集まっての班会。
講師から、歩き方のアドバイス、また、今日1日の
行動の振り返りなどを行いました。
地図を見ながら、明日の行程の確認も。
講師が、宿泊者が自由に使えるパソコンで、明日の予報を
チェック中・・・
通過した2つの台風と、その後に入った暖かく湿った空気の
影響などで、天気図も賑やか・・・？！
（気象庁HPより24日15時の天気図）
予報も刻々と変わります。さあ、明日はどうする？！
夕食後は、全体会議を開催することに！
現在の状況、明日の予報や行程について説明しました。
これは、連れて行ってもらう登山ではなく、あくまで「講習会」。
明日のルートの標高、地形、行動時間、メンバーの力量などなど・・・
皆さんそれぞれに「自分ならばどう判断するか？」について、
しっかりと考えていただく機会です。
ちなみに、全体会議の結果は・・・
「気象状況を見て、明日の朝に最終判断！」ということで
落ち着きました。
この日は屋根を叩く雨音を聞きながら、眠りにつきました。
（気象庁HPより24日21時の天気図）
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そして翌朝。
（気象庁HPより、25日3時の天気図）
4時起床でしたが、ちょうど朝食の頃は豪雨に・・・
昼頃にかけてかなり降る予報となっており、前線の影響も受けて
行程中、稜線に向けて進むルートでは風も比較的強いと予測。
「下山」の決定をしたのでした。
（ちなみに、気象庁の観測では飛騨側の観測地点「栃尾」で
朝5時に時間降雨量15mmを記録していたようです！）
名残惜しいですが、ロッヂ前で全体写真をパチリ。
沢沿いの道なので、状況を見ながら降りることに。
雨は時折強まりますが、皆さん元気いっぱい！
増水すると数か所心配な場所がありましたが、
安全に通行できました。
横尾に着くころには、晴れ→雨ザー！！→曇り・・・
の繰り返しのような変なお天気に。
テント場向こうに、虹も見えました！
（低い位置、樹林のすぐ上あたりです）
カルガモに癒されつつ・・・徳沢に到着！
各班、休憩時間を長めにとって？！皆さん早速売店へ。
徳沢の「お楽しみ」定番と言えばこれですね！
地元紙にも掲載された、今年の新製品
「コーヒーソフト」。
コーヒーには、槍クッキー付き。次こそ登頂だ！！
（食べ物画像ばかりになってしまいました！笑）
結局、かなり降られたり吹かれたりの時間帯もありましたが、
無事に戻ってきました。
まだ夏休みということもあり、小梨平には、学生さん
たちのものと思われるテント団地がありましたよ！
心の目？で穂高の山々を見ながら・・・
班ごとに写真撮影！
その後、上高地のバスターミナル横にて、最後の班会。
雨音を聞きながらの閉講式となりました。
槍のてっぺんに立てないままの修了証授与は、少々残念でしたが、
前向きな皆さん！悪天こその色々な経験が出来たと言っていただきました。
また「これまでこんなに色々と考えて登山したことはなかった」との感想もあり、
天候や行程・メンバーなど考慮して「判断する」とはどういうことか、を
身をもって経験していただけたのではないかと思います。
講習に参加してくださった皆さま、これを機に、登山を安全に、そして楽しく
続けてくださいね！また山でお会いしましょう！！
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（ちなみに、この講習実施の2日前に、職員Mがヤマケイオンラインに記事を
寄稿したのですが、偶然にも「登山における判断能力とは」と題したものです。
是非、ご一読ください！）
