そして、三股登山口から登山開始です。土日は、2つの講習の同時開催でした!
一つはリーダーコースのオプション講習1回目。
もう一つは、蝶ヶ岳に登って、地質学の観点から
槍・穂高連峰の成り立ちについて学ぶ講習です。
まずは、「槍・穂高連峰 誕生のヒミツに迫る!」の
様子からお伝えします。
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信州大学理学部地質化学科の原山智教授を講師にお迎えし、
実際に山に登って、その成り立ちなどを学ぶ講習です。
一昨年から始まり、爺ヶ岳、上高地~徳本峠に続く
第3弾となりました。
直前まで二転三転する予報に翻弄されたものの、
結局、朝には雨は上がっていました。
開講式の後、早速、原山先生から講義がありました。
そして、三股登山口から登山開始です。
途中、登山道や登山道からみえる岩についても
説明をしていただきました。
何気なく踏んづけて歩いている岩にも、いろいろな
ドラマがあるんですねえ・・・
歩き始めは霧の中でしたが、途中で雲の上に出ました。
向かいには、前常念への急な尾根も見えました。
山荘が近づくと、再びガスの中に。
槍・穂の雄姿は、明日にお預けかなあ・・・
蝶ヶ岳ヒュッテの靴箱の上には、上高地周辺の地質図が。
原山先生監修です!
講習後は、講師を囲んでの雑会!山の話をはじめ、いろいろと上がりました!
夜は風が強くなり、時折雨音も・・・
天気を心配しつつ、快適な小屋で眠りにつきました。
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翌朝。
夜明けには素晴らしい空の色。
朝食を食べて、身支度を整えます。
「蝶槍」目指して、出発。
穂高連峰は目の前・・・ですが、稜線は雲の中。
それでも、雄大な景色に笑顔が広がります。
蝶槍のてっぺんからは、ブロッケン現象がくっきりと。
居合わせた登山者と思わず盛り上がってしまいました。
その後、三角点まで戻り、原山先生に槍・穂高の
成り立ちについて、詳しい説明をしていただきました。
また、この辺りに顕著に見られる二重山稜誕生の謎に
ついてもおしえていただきました。
また、その場所場所に見られる石にも、その地形の
成り立ちを解き明かす重要なヒントが隠されていることに
ついても話をうかがいました。
これまで何も考えず、踏んだりまたいだりしていた足元の石。
これからは、ちょっと見る目が変わりそうです!!
小屋まで戻って、小休止。
下山直前になって、山々の雲がだいぶ晴れました!!
素敵なプレゼントでした。
名残惜しくも、下山開始。
稜線付近は、ところどころ木々もすっかり色づき、
山々は晩秋の風情が漂っていました。
地質学という観点から山を学んだ2日間。
それぞれ、参加者の皆さんにもいろいろな発見や
楽しさがあったようです。
お天気にも恵まれ、実り多き講習となりました。
来年度の詳細はまだ未定ですが、またぜひ楽しみに
ご参加くださいね!!
なお、興味のある方は、先生の著書
をぜひご覧くださいね。
普段眺めている山々を、違った視点で
眺めることが出来ますよ!!