リーダーコース「残雪期登山の基礎」の2日目からは、針ノ木雪渓での雪上実技講習です。
扇沢駅から入山。途中右岸からの落石に注意しながら、大沢小屋に到着しました。
各班ごとに整地とテント設営。いかにきれいに下を整えるかで、夜の安眠に差が出ます。
今夜のベースができた後、大沢に入り雪上歩行講習を行いました。 キックステップの基本から滑落停止技術、アイゼンとピッケルのコンビネーションと段階を追って技術習得に励みました。
午後2時頃から風雪が強くなり、やや早くテントに戻りました。 夕方からは雨となり、夜は強風、朝方には雷が轟きあられが降りました。山は大荒れです。 残念ながら2日目の雪上講習を打ち切り下山しました。
センターに戻り、濡れたテントなどを乾かし、装備の整理をしました。
その後、次回の講習会の予習として、ロープの結び方の確認や固定ロープの張り方などを行いました。 天候の状況により、講習内容の一部を次回に回すことになりましたが、山の気象の厳しさの一端を知るいい機会ともなった講習会でした。また、今回初めてソロテント以外で泊まったという講習生もおり、5~6人で食事を作り、就寝するという体験は新鮮だったようです。ソロテントは気楽な面はありますが、数人で臨む本格的な登山では常に一緒に寝泊まりすることが、危険回避や装備面(重量面)でも大切になります。
次回は同じ針ノ木雪渓で、固定ロープなどを張るロープワーク、今回やり残した雪上技術、ツェルトを使ったビバーク訓練です。今度は晴天になると良いですね。