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所長のひと言(55)「年の初めに…」

2022(令和4)年がスタートし、はや20日。

山岳センターがある大町市は、ここ2~3年には見られなかった量の積雪と、水道が凍ってしまうほどの寒さの毎日です。                  

とはいっても、この雪の量や寒さが平年並みといったところでしょうか。

長野県内でもオミクロン株が猛威を振るい、施設利用中止措置とともに、講習会開催を中止せざるを得ない状況になっています。参加を予定していた皆様方には大変ご迷惑をおかけしている状況で、心苦しい気持ちでいっぱいです。

ところで、今年最初の「所長のひと言」は、長野県内ではまだ感染が落ち着いていた1月8日に開催した、小学生対象の自然体験教室「冬休み・めざせ!雪ハカセ」の教室の時に思ったことについて少し触れてみます。

この教室の後半では、センター隣の公園の斜面に滑り台を造って、みんなでそり滑りをしました。私も童心に帰って、何回か子どもたちと一緒にそり滑りを楽しみました。

そりで滑って、また登り返して坂の上に登り、また滑る・・・・・ということを何回か繰り返しているうちに・・・・人間は、本能的に登ったり攀じ登ったり、滑ったり下ったりすることを楽しいと感じる動物なんだとつくづく感じました。

私もそうでしたが、子どもの頃は、外でいっぱい身体を動かして遊びます。(最近はそうでもないかもしれませんが)だんだん大人になるにつれて、そのような機会が減ってきます。でも本能的に身体を動かしたくなるものです。「登山」も、その身体を動かしたくなる「遊び」の一つに違いありません。

昨年2021(令和3)年の、長野県内での山岳遭難での死者は47人とのこと。この数字は、昨年の県内の交通事故による死者の人数より、2人多かったという報道が先日ありました。驚くべき事実です。

登山は、所詮「遊び」です。人間が本能的に持っている「遊び」のひとつです。この「遊び」で、けがをしたり、最悪の事態に陥ることは絶対にないようにして、今年も安全に楽しく登りたい!! と、子どもたちとそり滑りを楽しみながら、年の初めに思いました。

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