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所長のひと言(43)「御嶽山噴火から6年」

この9月27日、御嶽山噴火から6年目を迎えた。

6年前のこの日、種池山荘のテレビのニュースで噴火があったことを知った。

爺ヶ岳からも噴煙が上がっていることが確認できたことを、昨日の様に覚えている。

 

先日、王滝頂上まで登る機会があった。

御嶽山に登るのは、噴火の前年2013年に当センターの野外活動講座で登って以来となる。

 

田ノ原駐車場からしばらく行くと、かつてはなかったゲートが。

活火山であることに留意することとヘルメットの着用を呼び掛けている。

富士見石という地名の場所には、

「ここから先は想定火口域内」という看板が立っていた。

想定火口域内というのは、噴火が想定されている火口の領域とのこと。

ここからヘルメットを装着した。

そして9合目。

PM2時からAM7時の時間帯は、これ以上先は登ることができない。

 

9合目の避難小屋には、大きなスピーカーと赤色灯が用意されていた。

王滝頂上から、八丁だるみそして剣ヶ峰を望む。

この周辺で多くの方が亡くなられ、

いまだ5名の方が眠っていると思うと目頭が熱くなった。

避難豪と、奥は退避舎。

避難豪は、30人程が入ることができる大きさである。

噴気孔からは、水蒸気と思われるものが勢いよく上がっていた。

田ノ原駐車場に戻ってきて、御嶽山を望む。

山に登るという行為は、

自然を相手にしているんだということを忘れてはいけない。

いくら情報が簡単に手に入るようになり、最新装備を身につけて登ったとしても。

こんなことを考えながら、御嶽山を後にした。

 

 

 

 

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