先日(10月10日、11日)の御嶽山の様子です。
噴火から2年が経ち、登山者の姿も少しずつ戻りつつある
現在の様子を、写真たっぷりでお伝えしたいと思います。
(なお、入山が規制されている場所があります。
現在の状況については文中でもお伝えします。)
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御嶽山は、登山口がたくさんありますが、今回は
「御岳ロープウェイ」からのルートとも重なる
「黒沢口(中の湯)」からの登山です。
始めは樹林帯の中を行きます。
ロープウェイを使えば40分くらい短縮できます!
七合目が近くなると紅葉が見ごろでした。
登山口から50分程度、ロープウェイからだと10分くらいで
七合目の「行場山荘」に到着。
こちらは休憩所としても人気、名物は「ちからもち」。
きなことあんこの2種類から選べます。
(今年度の営業は15日(予定)までとのこと)
お餅を食べて元気になったところで、上を目指します。
7合目から上は、だいぶ落葉が進んでいました。
8合目の「女人堂」前では、多くの方が休んでいました。
女人堂はちょうど営業最終日(10/9)でした。
登山道には、噴火後、新たな看板が設置されています。
次のポイントまでの距離が、わかりやすく表示されていました。
8合目付近からは、完全に森林限界上となり、見晴らしも
良くなります。
さらに、9合目辺りからは急坂となります。
浮石も多いので、注意しながらゆっくり登ります。
9合目の少し上あたりで、頂上方面への登山道は
通行止めとなっています。
(クリックで拡大)
現在は、お鉢巡り・日の門方面を含む山頂一帯が
立ち入り禁止となっています。
また、登山道崩壊の影響で、9合目から三の池方面への
トラバース道(三ノ池道)も通行止めですので注意が必要です。
9合目から二ノ池経由で五の池方面に向かいました。
(摩利支天乗越付近を望む)
二ノ池には、火山灰が降り積もって噴火前と様相が変わっています。
ちなみにこちらは、日本最高所の湖と言われています。
その標高は、2,905m。
二ノ池から剣ヶ峰へ向かう登山道は現在通行止めです。
下山時も9合目方面へのトラバース路を利用します。
二ノ池新館方面。(現在営業していません)
大きな実をつけたクロマメノキが紅葉していました。
摩利支天乗越への登りから、「賽の河原」を振り返ります。
左中ほどに見えるのは「白竜避難小屋」。
急登を登り終えると・・・
摩利支天乗越に到着です。
ここから、摩利支天山の山頂を目指しました。
岩尾根の下に続く道をたどっていくと、頂上。
乗越を振り返って。
地図からもわかる通り、長細い山容です。
乗越を越えれば、眼下に五の池小屋、奥に継子岳が見えます。
五の池小屋では、暖かい薪ストーブが出迎えてくれました。
(※今年の営業最終日は10月15日宿泊まで)
体育の日・10日の夕日は素晴らしく、登山者の皆さんも
カメラ片手に感嘆の声を上げていました。
翌日は、三ノ池から、賽の河原方面へのトラバース路を
利用しました。
振り返ると、三ノ池が美しく輝いていました。
ちなみに、こちらの三ノ池は日本の高所湖の中で
一番の深さだそうです。
天気も良く、静かな晩秋の山を楽しむことが出来ました。
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〇御嶽山を含む、全国の火山に関する登山者向け情報は
〇御嶽山の噴火や、登山道規制に関する最新情報は
地元自治体のホームページ等でご覧いただけます。