長野県では、「長野県登山安全条例(第21条)」が本年7月1日より
施行され、長野県内の指定登山道を通行する際には、登山計画書の
提出が必要となりました。
長野県のおとなり、岐阜県でも
「岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例」
により、北アルプスの一部や活火山を登山する際の登山届の届出が義務化
されています。
今回、職員が富山県~岐阜県へ縦走した際に、登山口などを見てきました。
こちらは、新穂高の登山口。
ワサビ平に向かう林道の入口です。
岐阜県のHPによると、現在県内の12箇所に設置を
されているそうです。
ボックスの「用紙箱」には
・登山届(こちらからもダウンロード可能)
・下山届
・登山届届出済証(携帯カード)
が入っており、鉛筆なども完備されていて便利!!
※登山届は、事前に「コンパス」や、メール、FAXでの
関係機関への事前の提出も可能です。
登山届を出した後は、この「登山届届出済証」を
携帯して、いざ、山へ!
そして、無事に山から下りたら「下山届」を提出。
パーティや山行の情報以外に、危険個所などについても
報告できるようになっています。
新穂高には「新穂高登山指導センター」があり、
岐阜県警の山岳救助隊詰所にもなっています。
詳しくは、岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会の
ホームページにも情報がありますので、ご参考にしてください。
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せっかくなので、縦走時の写真もご紹介します。
今回は富山県は有峰林道を経由し、折立登山口からの入山。
太郎平小屋は、登山者でにぎわっていました。
アサギマダラのアップ。
ダルメシアンのようです。
その先は、少し前にブログでもご紹介した、
赤木沢を遡行。
※こちらは沢登りの装備、経験、知識が必要です。
夏の沢はいいものです。
大滝の付近は、マイナスイオンがいっぱい?
【クリックで拡大】
滝の上で、小さい生き物発見!!
カエルさんでした。まだ幼体ですね。
その先は、美しいナメ滝を詰めて・・・
水が切れた後も涸れ沢をたどれば稜線です。
黒部五郎岳から、カールを下ります。
黒部五郎小舎は、三角屋根が目印。
こちらは双六小屋。
ここでなんと、偶然リーダーコース講師でもあり、
常駐隊長も務めるSさんに遭遇!!
テント場には、高校山岳部の生徒たちもいてにぎやかでした。
双六小屋から新穂高への下山道は、展望よし。
鏡平では、多くの方が休憩をとっています。
名物はなんといっても、これ!!
そのとき、小屋の方が「急いで小屋に入ってください~」
慌てて(かき氷を抱えて)逃げ込むと、ヘリがやってきました。
台風接近で強風の中でしたが、素晴らしい操縦テクニックに
登山者からも感嘆の声が上がっていました。
小池新道にて新穂高へ。
ほとんど人力で整備されたというこの道、幾多の登山者の
足跡を刻んで、古道の風情さえただよっています。
わさび平小屋まで来れば、あとは林道をもうひと頑張り!!
山はすでに、秋の気配でした。