今朝は良く晴れました。
下の写真は、通勤途上の安曇野市からの常念岳です。稜線は、風が強そうですね。
北アルプス北部も良く見えました。写真の一番右側には、白馬三山が見えます。
こんな日は気温も下がります。本日の大町市は、マイナス12度を下回りました。
さて、先日5日、長野県警山岳安全対策課より、昨年の山岳遭難の発生状況についての発表がありました。
残念なことに、長野県内の遭難発生件数は、統計が残る1954年以降で最多の302件。死者は、昨年と同じ37人だったということです。37人という数は、県内の交通事故による死者の数とほとんど同じ数字になっています。
2023年は、コロナが落ち着いたことや、7月~10月にかけて天候が安定したこともあり、登山者全体の数も増えたことが遭難件数が増加した要因かと思われます。
遭難発生状況を詳しくみると、
・北アルプスでの遭難発生が半数以上。その他の山岳(里山など)でも2割を超える遭難が発生。
・様態的には、転・滑落、転倒での遭難で5割強。
・60代以上の方の遭難件数が5割弱。死者の数は、全体の4割以上。
昨年末のブログに書いたように、新しい年、山岳センターとしても、少しでも山岳遭難が減るよう努めていかなくてはいけないと考えています。そのためにも、山岳センターの存在を、今まで以上に広く多くの方に知ってもらう努力をしていく必要があります。
山岳センターの存在を多くの方に知ってもらったうえで、リスクも伴う登山を安全に楽しく行うためには、「しっかり準備をして、気をつけて行動し、振り返る」という3ステップが重要だということを、今まで以上に伝えていきたいと考えています。
現在、新年度の講習会等の計画を立案中です。発表まではしばらくお待ちください。
2024年(令和6年)の登山活動が、皆さんにとって安全で楽しいものになることを願っています。