ライチョウ観察講座の2日目。
朝起きて外に出てみると、まだ雲はあるものの、
天候は回復しそうな兆し!!
散歩してみると、早速ライチョウさんに遭遇。
ズームインしてみると・・・
ロープの横で、一休み中。
(午前中の観察時にこの場所をよく見てみると、
フンが2つころころと残されていました!)
朝食後、早速外に出て、調査開始です。
こちら、「盲腸フン」を確認しているところ。
ライチョウとは関係ありませんが・・・
遊歩道をのそっと歩く、ヤマナメクジにも遭遇。
お1人が、抜けた羽を発見!!
ライチョウはニワトリの仲間ですが、その仲間の
羽の特徴について教えていただいているところ。
こちらは、過日ライチョウの姿が確認された場所を
皆で確認しているところです。
午前中は天気が良かったですが、各班、5羽ほど
確認できました。
それにしても、残雪を抱いた山々が雄大ですね!
ところで今回の講座は、センターの講習であると同時に、
「長野県ライチョウサポーター」の活動でもあります。
そして、今日は、「富山のライチョウサポート隊」と共同で、
保護柵(ロープ)の設置を行うのです。
室堂山荘前には、富山のライチョウサポート隊の皆さんも到着、
設置作業に向け出発!
遊歩道の脇に支柱を立てて、ロープを張ります。
雪が溶けた場所から、協力し合いながら、しっかりと
ロープを張りました。
作業後、2県のサポーター合同で記念写真!!
そして、室堂山荘に戻り、長年、室堂のライチョウの生息状況を
研究している富山ライチョウ研究会の松田さんから、講義を
していただきました。
また、長野県自然保護課の担当者から、県のライチョウサポーター
制度などについて、長野県のライチョウ保護策の説明がありました。
その後、環境保全研究所の尾関さんから、ライチョウの生存にも
欠かせない「高山植物の現状と課題」について、講義がありました。
他の山域などでもいえることですが、遊歩道を一歩出れば、
貴重な高山植物が生育するエリアというだけでなく、
ライチョウさんはじめ、個々に生息する様々な生物の
食事処でもあります。
ライチョウも、人間が近づきすぎると営巣放棄してしまったり、親鳥と
子どもが離れて子どもが亡くなってしまったりするそうです。
今回の講座を通じて、ライチョウの置かれている危機的な状況についてや、
ライチョウの魅力をさらに深く、知ることが出来たのではないかと思います。
1人1人がマナーを守り、自然を取り巻く状況、問題を学ぶことで
ライチョウの舞う素晴らしい自然を次世代につなぎたいものです。
★一般市民がニホンライチョウの保護に取組みに参加する県の制度として、
長野県では「ライチョウサポーターズ制度」、
富山県では「富山のライチョウサポート隊」があります。
興味のある方は、上記のそれぞれのリンク先をご覧ください!