ネパールトレッキング報告の最終回は、ネパールの2大都市、
カトマンズとポカラの様子をお伝えします。
まずはカトマンズの様子から。
カトマンズのトリブバン国際空港の建物を出ると、
チャー(チャイ、ミルクティ)と新聞を売るおばさん。
ネパールの人たちは、よくお茶を飲みます。
街中でも、お茶を売る人たちを見かけます。
近所に出前をしてくれるお店も!
カトマンズで多くの外国人が訪れるのが、このタメル地区。
飲食店、ホテルやゲストハウス、土産物屋などが
軒を連ね、大変にぎやかです。
いつも思うのが、電線がものすごい状態だということ。
工事の方、間違えたりしないんでしょうか…
この混み合った電線にすずめが入り込んでいるのをみると、
焼鳥にならないかハラハラします。
電気と言えば…
この時期は、毎日停電があります。
12月初旬の訪問時は、1日に8~9時間でしたが、
このところ11時間に延長されたそうです。
これは、電力不足に対応しようと、国が「計画停電」として
行っているもの。しかし、停電中はいろいろが不便です。
そして、不足しているのは電気だけではありません。
この混雑は、年末バーゲンセール!・・・
ではなくガソリン「給油」のための大行列。
現在、ネパールは深刻な燃料不足です。
車も路肩に数キロ並ぶ始末、交通にも影響大です。
灯油缶も歩道に並べられていましたし、プロパンガスも
無いそうで、空のガスボンベも道端にずらり。
物資調達先のインドとの国境付近で起きている、政治的な
抗議行動によるものだそうですが、影響は深刻化しています。
さて、そんな今、燃料要らずの自転車は強いもの。
現地の皆さんは、色々なものをのせて運んでいました。
こちらは、竹の子?竹?
こんな移動販売車もよく見かけます。
こちらは、果物屋さん。
人を乗せる自転車タクシー「リクシャ」も活躍しています。
ネパールは、手すきの紙製品も特産。
こちらの専門店では、カラフルな提灯が目を引きます。
カラフルさでは、こちらもなかなかの路上マーケット。
日本でもお馴染みの、トマトや芋類、青菜や瓜など、
いろんな野菜が売られていました。
カトマンズは活気に溢れていますが、車やバイクの
台数もすごくて、特に乾季の大気汚染はかなり深刻です。
地元の方もマスクで防御していました。
試しに白いマスクをつけて町を歩き回ってみたら、夜には
ダークグレーに…行かれる方、要注意です!
そんな空気と喧騒には閉口しますが、それでも活気あふれた
カトマンズは、やはり楽しい町です!!
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さて、次はポカラ近辺の様子をお伝えします。
ネパールの方も、口を揃えて「いいところ」というので、
ちょっと期待が膨らみました。
カトマンズからは、車やローカルバス、飛行機でも行けます。
車ですと休憩込みで6~7時間くらいでしょうか。
(昔は長距離ハイウェイも未舗装で大変でしたが、
今は舗装路が増えて大分快適です)
標高800m、カトマンズより500m低く、多少緯度は高いものの
とても暖か。バナナの木もよく見かけました。
「フェワ湖(ペワ湖)」に沿った道沿いにお店が連なっています。
道を一本入ると、ちょっとローカルっぽいお店も。
暖かいだけあり、やはり、フルーツが豊富です!
バナナ、りんご、みかん、ザクロ、すいか・・・
みかんが1キロ70ルピー(80円くらい)でした。
フェワ湖では、ボートに乗ることも出来ます。
遊覧だけでなく、向かい側へ横断も出来るので便利。
さて、ポカラ近郊で一番人気の観光地は「サランコットの丘」。
朝日に映えるアンアプルナ山群を見に、暗いうちから
大勢の観光客が訪れます。標高は約1,600mです。
この日は、神秘的な滝雲が見られました!
正面の白い山が、アンアプルナ南峰、
その右横の黒い三角の頂がマチャプチャレ。
明けてゆく山々が神秘的でした。
もうひとつ、アンアプルナの展望台として人気なのが…
こちら「ダンプスの丘」。
サランコットより、山がさらに近くに見えます。
のんびりした場所で、有料で幕営もできるんだとか !
こちらは、ダンプスからの帰路に見た郊外の農村地帯。
稲刈りが終わった田んぼが、のどかな風景を醸し出しています。
牛小屋があり、ヤギが草を食べ、子どもが駆け回り…
まるで、一昔前の日本のようでした。
さてポカラに戻ってきて、ホテルの屋上から見た風景です。
写真はちょっと霞んでいますが、正面がサランコットです。
カトマンズより、町全体がゆったりとしていました。
カトマンズの喧騒に疲れたら、是非ポカラも訪れてみてください。
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さて、ずいぶん長くなりましたが、これでネパールトレッキング報告は
おしまいです。お付き合いいただきありがとうございました!
また、この1年ブログをご覧いただきました皆様に、この場を借りて
お礼申し上げます。来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます!
そして、年末年始に入山される皆さん、安全に楽しんでくださいね。
また皆様からの山のお便り&写真も楽しみにしています。
それでは、来年またお会いしましょう!良いお年をお迎えください!
(センターは新年1月5日(火)から通常開館です)