大町側から室堂に行くときは、「立山黒部アルペンルート」と
呼ばれるルートを通ります。
先週末の講習時も、もちろんこちらを利用しました。
今年は、大町側でまず乗る「トロリーバス」が、
運航最終年になります。
ということで、今回はアルペンルートのご紹介したいと思います!!
こちらがその、トロリーバスです。
タイヤで走るし、名前からも「バス?」と思いきや、
上には電線。種別的にはれっきとした「電車」だそうです。
そして、そのトロリーバスに揺られて、「破砕帯」など、
映画「黒部の太陽」で出てくる名所?を通り、富山県へ。
実は、トロリーバスは赤沢岳直下を通っているのです。
トロリーを降りたら、そこがかの有名な「黒部ダム」。
堰堤を歩いて、次に乗るケーブルカーまで移動。
この高さ。
高所が苦手な方でなくても、ひょえ~と叫びそうです。
さすが、日本一の高さを誇る黒部ダムです。
(ちなみに、第2位は、大町の高瀬ダムです!!)
今年の観光放水は6月26日からということで、まだ
水は出ていませんでした。
(よく聞かれますが、あれは観光のための放水で、
あそこでは発電しておりません!笑)
反対側から見たらこんな感じで、作業道のところに
小~さく人も見えました!
よく、黒部の山奥にこんなものを作ったものです。
ダムを渡りきると、次はケーブルカーに乗ります。
この傾斜、なかなかのものですよね!
車内も「斜めって」いるので、階段があります。
傾斜が31度、標高差370mを、約5分で行きます。
(センター職員の尺度でいうと、センターの裏山、
鷹狩山にほぼ5分で頂上かーという感じ・・・。)
そして、黒部平に到着です。
展望台からは、正面に右から、針ノ木岳、
スバリ岳、赤沢岳が見えます。
当然ですが、いつも見ているのと逆なので新鮮!笑
そして・・・
こちら、右側の雪が残っているのが鹿島槍ヶ岳。
奥左の少し白いのが五竜岳。
大町から見るのと、随分印象が違いますね~。
やはり、大町から見る鹿島槍が最高!
次に乗るのがこのケーブルカー。
これのすごいところは「ワンスパン」。
途中に支柱が一本もないんです。
場所が雪崩多発地域ということ、また、景観保護の
ためだそうです。
下を見下ろすと、ミヤマザクラが見ごろでした。
紅葉の時期も、それはそれは素晴らしいですよ!
大絶景を楽しみつつ、あっという間に大観峰に到着。
そして、大観峰からもう一度トロリーバスに。
室堂を目指します。
ちなみに、このトロリーバスは、来年も運航予定です。
日本でトロリーバスが運行されているのは、このルートの
2か所だけ。
ということで、来年4月以降は、立山側のトロリーバスが
日本で唯一のトロリーバス運行路線、ということになります。
バスを降りて、ターミナルを出たら、そこはもう室堂平!
さっそくライチョウ!!の置物がお出迎え!
(上の写真の4つの岩の上に並んでいます)
室堂平は遊歩道が整備されています。
ただ、そこは標高2,450m。
悪天候になると山と全く変わりません。
夏場でもかなりの暴風雨になることがあります。
また、火山性ガスが噴出している場所がありますので、
注意が必要です。
ターミナルとホテル立山を遠望。
遊歩道は、まだ半分くらい雪の下でした。
これから、さらに高山植物も多くなり、にぎやかな
夏のシーズンには、各乗り物の乗り継ぎ時間もかなり
かかる場合があります。
登山でアルペンルートを利用される方も多いと思いますが、
時間に余裕をもって計画を立てましょう。
ぜひ、「トロバス・ラストイヤー」に、大町から室堂へ
出かけてみてくださいね!
ちなみに、2019年4月からは、電気バスが運行するそうです。