シャモニでの2日間の休養後、再びAガイドの車に乗って、今度はマッターホルンを目指しました。国境を越え、スイスのツェルマットまで移動します。途中から高速道路を使って、約3時間の道のりです。
ツェルマットには車で入れないので、手前のテーシュの駐車場に車を置いて、1駅分列車に乗ります。
ツェルマットはシャモニよりこじんまりとしているように感じました。街中を歩いてゆくと、突然遠くにマッターホルンがその姿を見せました。モンブランの優しい曲線とは異なり、厳しさを前面に出して屹立してします。写真ではよく見ていたものの、実際に見ると、その存在感に圧倒されました。
ツェルマットからロープウェイに乗って上に上がり、登山を開始します。この日はヘルンリ小屋までの約2時間の行程です。マッターホルンに近づくにつれ、山の上部を覆っている雲の様子から、強風が吹いている様子がわかってきました。
ヘルンリ小屋(3260m)に着くと、ハイカーらしき人達が大勢休んでいて驚きました。彼らの目的は登山ではなく、周辺の山々とここから仰ぎ見るマッターホルンの雄姿です。我々は小屋に到着後、ゆっくりと昼食を摂り、部屋割りを待ちました。私の部屋は6人部屋でしたが、この日は日本人のKさんと2人だけでした。
部屋割り後、テラスに出て、午後中マッターホルンを眺めていました。時々、登山を終えたパーティーが下りてきます。この日は強風のため、頂上を目指した約60組のパーティーの内、登頂したのは10組ほどということでした。
ボリュームのある夕食を食べた後、夕焼けに染まる周辺の山々を眺めました。暗くなる前にマッターホルン上部の雲は無くなり、風も収まっていきました。明日は期待できそうです
同室になったKさんから、朝の時間の使い方などを教えていただきました。Kさんは2日前にツェルマットのガイドと登り始めたものの、氷雪の状態から途中下山を余儀なくされたということでした。下りてすぐに再度の登山を組み立てたそうです。すごい!
明朝は3時半に起きることとし、晴天を祈って床に就きました。