氷河での歩行と高度順化の翌日、モンブラン登山を行いました。1泊2日の予定です。朝、Aガイドの車でレズーシュまで15分程移動し、ロープウェイで登山鉄道の駅へ。
緑色のかわいい登山鉄道でゆっくりと登って行きます。
終点のニーデーグル駅まで行き、8:20に歩き始めました。
登山道に山羊が出てきて、我々を見つめていました。
数mのところまで近づいてきました。
岩の道を抜けると雪が出てきました。視界が開けて、もうすぐテートルース小屋(3167m)です。日本で予約をした時にはこの小屋しか空いていなかったので、1日目にこの小屋に泊まり、頂上を目指す予定でした。
シャモニに着いた時にグーテ小屋が空いたので予約を変更しました。
テートルース小屋では休まずに、アイゼンを装着して大クーロワールを急いで横断しました。落石の危険で有名な箇所ですが、この時は安定していたようです。通過後、アイゼンを外し、岩が多くなった道を登ります。
この後、登山道は急になり、グーテ小屋の手前では固定ロープも出てきました。
グーテ小屋(3817m)に到着、ようやく休憩です。スープとパンで軽い食事をして、13:20に再度出発。
小屋からはドーム・デ・グーテという丸い頂きを目指しました。上からは登頂を果たしたと思われるパーティーがいくつも下りてきました。きょう1日はまだ天気は持ちそうです。しかし、一旦荒天になれば、今歩いている広い斜面では、現在位置を把握するのが非常に困難になりそうです。
バロ小屋に到着。荒天時はここに避難したり、天気をうかがって、登頂を目指したりするようです。
やや壁のようになっている割れ目を越えると、稜線は細くなり、頂上が近くなってきます。
17:25、モンブランの頂上(4810m)に着きました。Aガイドも一安心している様子です。後ろは、ほぼ一緒に行動したパーティーです。彼らとは、この後グーテ小屋で一緒に食事をし、登頂を祝いました。
頂上から下って来て、もうすぐグーテ小屋です。この時、私は体が非常に重くなっていました。少し脱水症気味だったように思います。やはり高い山に行くほど、水分摂取が大事なのだということを思い知らされました。
19:20にグーテ小屋着。一人1ベッドが保証されているのは、とても安心です。食事後、ぐっすりと眠りました。
翌日の朝、この日は安全に下ることが目標です。朝食後、8:00に出発。外は天気予報通り吹雪です。積雪は数cmなので、ガイドからはアイゼン無しで、という指示。他パーティーはアイゼンを着けていました。しばらく下って行くと積雪は無くなり、アイゼンを着けない方が歩きやすい状況になりました。私の体調は非常に良くなっていたので、快調に下りました。 テートルース小屋に到着後、往路とは違い、氷河を通るルートで下りました。 安定した氷河を通り、あっという間にニーデーグル駅近くまで下りました。 緊張から解き放たれ、高山植物を楽しむ余裕も生まれました。
ニーデーグル駅に到着。山はまだ雪雲に覆われていました。 シャモニに下山後、予定通り2日間休養日としました。その後は同じAガイドとマッターホルンを目指します。休養日には、日本食を食べたり、レビュファが訓練したという、ボス氷河の末端を見学に行ったりして、英気を養いました。