4月26日(木)に登山体力を把握する講習を長野市で行いました。雨降りの夜にもかかわらず、50名を超える方々にご参加いただきました。
前半は、センターの前所長である杉田アドバイザーから山のグレーディングと登山体力のグレーディングについての講義がありました。
現在他の県でも取り入れられつつある山のグレーディングの発信元は当センターです。講義では登山に必要な体力度が説明され、思ったよりきつい運動であることが示されました。
講習後半では、理学療法士の服部徹さんから、まず登山に必要な体力(筋力・筋持久力・全身持久力・平衡性・敏捷性・柔軟性)の説明がありました。グラフを用いて、加齢に伴う体力の低下、特に平衡性が大きく下がることが示されました。
次に登山体力チェックです。最初は2人組になり、体の傾きや頭の位置などの姿勢をみました。その後、1人や2人組になり、チェックを行いました。
立位体前屈(柔軟性)です。手が床にどのくらい届くかが指標になります。
閉眼片足立ち(平衡性)に挑戦! 何秒できるでしょうか。
座ってのステッピング(敏捷性を把握します)
片脚でのかかと上げ(登山に大事なふくらはぎの力をみます)
いすからの片脚での立ち座りも行いました(こちらは大腿四頭筋を力をみます)。
30秒間反復立ち座り(脚筋力を把握します)
最後にチェックシートで自分の年齢での体力度を読み取りました。競争ではありませんので、隣の方を気にする必要はありません。登りたい山に自分の体力度があっているかをつかむことが大切です。
講習後の質問の時間に「一緒に山に登る仲間がいない」という声がありました。山岳総合センターでは、講習に来られた方々が、その後山仲間として一緒に登山をする姿がよく見られます。当センターが仲間づくりの場になっているとすると、うれしいことです。
これからも当センターをよろしくお願いいたします。