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「乗鞍岳」(「ビスタリ山ある記」(2))

前所長・杉田がつづる「ビスタリ山ある記」、第2段!

実はこの原稿、中国・北京から送られてきたものです。

なぜ、杉田が北京にいたのかは・・・

乗鞍岳との関係は?!

ぜひ、ブログ本文をご覧くださいね!

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5月14日に乗鞍岳に登りました。

乗鞍岳は標高3,026mの火山。約1万年前に噴火したので活火山に数えられていますが活動は活発ではありません。

乗鞍1

噴火が新しいせいか森林限界が低く冬は真っ白でたおやかな姿を見せてくれます。

私の家から1時間ほどで登山口に行くことができるので、私にとっては3,000m峰ながら気楽に登れる山です。

乗鞍2

この時期は麓のスキー場は既に営業してないので、スキー場の駐車場に車をおいてスキーか徒歩で登ります。また4月の下旬からは7合目あたりの位ヶ原山荘までバスが運転されます。

私はスキーで登りました。この日は歩いて登った人とバスで登った人を合わせて100人以上が登っていました。良い天気で頂上からは穂高連峰や御岳などが見えました。

乗鞍3

登った目的は高所順応。私の所属する長野県山岳協会では来年5月に、西蔵の山への登山を計画しています。

夏康堅(シャーカンチャン)とう標高6,822mの未踏峰です。その偵察と一緒に登る西蔵登山協会との打合せに私も行くことになったのです。

夏康堅峰は西蔵の州都ラサから北西に約600kmの西蔵高原の真ん中にあります。麓に自動車道路が通っているので簡単に麓まで行けるのですが、道路の標高がなんと5,000mもあります。

ラサの標高は3,800mで富士山と同じ位、そこから更に1,200mも高いところに道路が通っているのですから麓にいくことがそもそも高所登山になります。

気圧は3,000mで地上の約7割、5,000mでは半分くらいになって高度障害がでます。頭痛、全身倦怠感、食欲不振などで二日酔いの症状に似ています。そんなことになったら偵察になりません。

高度障害が出ないようにするには標高の高い所と低い所の間を往復しながら少しずつ標高を上げていくことが有効です。これが高所順応訓練です。

ネパールからのヒマラヤ登山では麓を何日も歩いて登山口に向かうことが多いので自然に順応しますが、今回は飛行機でいきなり3,800mのラサに入り、そこから車でベースキャンプ予定地まで行きます。日本にいる間に順応しておかなくてはいけません。

本当は富士山に1回か2回登って頂上で泊まってくればいいのですが時間がとれず、4月25日に日帰りで富士山(3,778m)、5月5日と14日に乗鞍岳に登りました。そんな一夜漬けで大丈夫かという気がしますが、効果はどうでしょうか。

16日に日本を出発して、5,000mにいくのは20日です。

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杉田は、昨日日本を出発し、一旦北京へ。昨夜、この原稿が届きました。

北京の日中はなんと32度だったそうです!暑いですね~。

今日は、西蔵(チベット)・拉薩(ラサ)入りの予定とのこと。

もし、現地からの写真など届きましたら、またご紹介したいと思います。

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