日本雪崩ネットワークが主催する「AvSAR上級コース」にAvSAR協議会の一員として、センター職員もサポートで参加してまいりました。
先日開催された「AvSAR基礎コース」はビーコンの機能や操作方法から始まり基礎的な個人スキルを中心に学べるものです。
一方こちらの上級コースの内容はプロフェッショナル向けで、個人スキルの習熟は前提として、組織的な救助の仕組みを学び、あらゆる事態を想定したシミュレーショントレーニングをひたすら反復します!
参加者も県警救助隊員や自衛隊、遭対協にガイドと、山のプロフェッショナルとして活動されている方々でした!
初日は座学と個人スキルの応用実践までみっちり!
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皆さん非常にモチベーションが高く、貪欲に知識を吸収されていきます。
2日目は広大なフィールドでシミュレーショントレーニングを何度も繰り返します。猛吹雪の中でしたが、行動の厳しさや意思疎通の難しさを実感できる最高の(?)コンディションでした!
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シミュレーションを終えるたびに検証と反省を重ねて、次のシミュレーションに生かす。
そうして回数をこなしていくごとに実際的かつ効率的な組織救助の形へと成熟していきました。
最終日は実際の山岳地形の中での演習!
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一様ではない周囲の環境に適応しながら、2日間学んだ内容を複合的に応用実践します。
3日目ともなると完成されたチームワークで、プロフェッショナル達の迫力を感じました!
実際の雪崩捜索現場では、必ずしも教科書通りの動きができるわけでもありませんし、想定外の環境や要因から影響を受けて複雑を極める状況に陥ることもあるでしょう。
そんな「想定外」を一つでもなくして、あらゆる可能性を考慮しながら捜索救助を実践できるさらなるプロフェッショナルへと成長できた講習だったのではないでしょうか。
サポートで参加した私たちもたくさんの学びがあり、講師・受講生の皆さんからとても良い刺激を頂きました。ありがとうございました!