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浅間山をもっと知ろう!(「火山・浅間山の成り立ちとその歴史を学ぼう」)

先週末の土日は、浅間山を丸っと学ぶ講習会でした。
地質探偵でおなじみ・信州大学の原山智教授を講師にお招きして地質学について学ぶ「ハラヤマ探偵団」の、今年4回目です。
スタートは、小諸市の安藤百福センターさんです。
(余談ですが、こちらのセンターはあの!隈研吾さんが設計されたそうです!とても素敵な建物なので、少しご紹介。)

こちらで、「事前学習」の復習をして、今日のポイントを確認したら、いざ出発!

今回の講習会では、長野県側と、県境を越えた群馬側の双方で現地観察を行います。
浅間山の火山史には、3つのステージがあるのですが、それぞれの場所で、各ステージの活動の痕跡をたどります。

1日目は、小諸市と佐久市の3か所での現地観察を行いました。
原山先生のお話を聞きながら、物言わぬ土や石が、大地の歴史を語っているということが良くわかりました。

浅間山の噴火でもたらされた、軽石を観察することも出来ました。

こちらは、先ほどの観察地とは異なるステージの噴火で出来たもの。
いわゆる「流山地形」です。あんな遠くから、こんなところまで、こんなものが流れ着いたなんて、すごい!!

観察が終わってから、またセンターさんに戻り、夕方の「特別講義」を受けました!
夜は、皆でゆっくりご飯を食べて、地質談議に花を咲かせました。

翌日は、群馬側へ!
県境は、少し道路が凍っていました・・・もう、すっかり冬ですね。
まずは、嬬恋村にある「嬬恋郷土資料館」へ。

こちらでは、浅間山の紹介と共に、主に天明3年(1783)の浅間山噴火の被害状況について学ぶことが出来ます。
今回は、資料館のボランティアガイドさんについていただき、興味深いお話をたくさんお伺いすることが出来ました。

資料館見学の後は、隣にある「鎌原観音堂」を見学し、お参りしました。
当時の鎌原村は、天明の噴火で起きた土石なだれで埋まってしまったのですが、当日、村外にいた方と、この観音堂や高台に逃げた方だけが生き残ったそうです。
古い記録ではあっても、火山災害の記録は凄まじいもので、ボランティアさんの詳しい説明もあって、今後の災害対策についてもしっかり考えなくてはいけないな、と心に思いました。
坂岡さん、職員の皆さん、ありがとうございました!!

その次に向かったのは、「浅間山北鹿ビジターセンター」です。
こちらは、浅間山周辺の自然について色々紹介されていて、浅間山の噴火で出た岩石や、それ以外の石なども展示されています。
地質沼にはまっている皆さん、とても楽しんでいらっしゃいました(笑)!
地質系以外にも、植物や鳥類、動物の紹介もあって、総合的に学べる場所になっています。

ビジターセンターからつながる遊歩道からは、今日も噴煙を上げる、雄大な浅間山が目の前に!
溶岩も間近で観察でき、噴火のとてつもないパワーも感じることが出来ました。

最後は、天明の噴火による堆積物の様子が良くわかる観察地へ。
下地となる大地から、降り積もった軽石や火山灰などが縞模様になっている様子が、とても分かりやすかったです。
以上で、浅間山をみっちりと学ぶ2日間が終了しました。
その独特な姿から、遠くからでもそれと分かり、長野県の県歌にも歌われる「浅間山」。
その個性と恵み、一方で災害に遭いながら、共に生きてきた人々の生活も知ることが出来ました。
参加いただいた皆さま、お疲れ様でした!原山先生、いつもながら楽しい解説をありがとうございました!
また、次の地質沼にてお会いしましょう~!

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