今日は、山岳会のリーダーや、指導者向けのスキルアップ研修を開催しました。
毎年、色々な内容で実施しているものですが、今年のテーマは「一般登山道における危急時の搬送とロープレスキュー」。
長野県山岳協会の指導委員会・遭難対策委員会との共催で実施しました。
講師は、高橋政男さん、赤田幸久さん。
お二人とも、遭対協のメンバーで、救助活動にも従事されるほか、山岳ガイドでもあります。
前半は、主に搬送技術についての確認です。
初めに、ザックを使った搬送について、それぞれの技術や意見を持ち寄って、検討しながら進めました。
最後に、ザックを連結した搬送方法についても、実践してみました。
登山道の傾斜や幅、搬送の距離や、救助に関わる人数などでも適切な方法は変わってきますので、様々な搬送方法を知り、適切に使えるように練習しておくと良いですね。
紅葉は終盤ですが、今日はまた、秋の日差しも暖かく、動くと汗ばむほどでした。
昼休憩をはさみ、午後からはロープを使ったレスキューです。
それぞれ、班に分かれて、引き上げと引き下ろしについて研修しました。
斜面にいる要救助者役へ、ロープを使って接近します。
「真上から接近すると、要救助者へ落石の危険があるので、ラインどりを考える必要もある」など、講師から具体的なアドバイスを受けながら何度も実践しました。
今回は「講習会」ではなく「研修」ということで、それぞれがこれまでの経験に基づいた技術や知識を出し合っていただきました。
参加者の皆さんには積極的な姿勢で取り組んでいただいて実践的な研修とすることが出来ました。
講師のお二人からも、皆さんの意識も高く、議論も活発で、非常に良い研修だったとの総評をいただきました。
山での危急時は、無いには越したことはないですが、万が一に備えて、準備しておくことは安全登山の基本です。
このようなトレーニングを仲間同士でもぜひ実施して、「自立した登山者」として山を安全に楽しみましょう!
参加いただいた皆様、熱心に指導していただいた講師のお二方、ありがとうございました!