長野県山岳総合センターは、安全登山の普及・啓発に関する各種事業を行っています

所長のひと言(33)「今年を振り返る」

低気圧の通過で天皇誕生日の連休前半は荒れた天気でしたが、日曜日は天気が回復したので美ヶ原に出かけました。

今年最後の登山。高気圧に覆われて快晴。

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(クリックで拡大)

南は富士山から北は白馬岳や妙高岳まで雪を纏った山が連なる姿を見ることが出来ました。

今年は30日山に登ろうと思っていましたが、数えてみるとこの日で24日。目標に届きませんでした。皆さんの一年はどんな年だったでしょうか。

山岳センターの一年は、不順な天候で雨の中での講習もありましたが中止になったのは1回だけ。予想していたより多くの人に参加していただきました。

また新聞やTVで講習の様子が紹介されたり、山のグレーディングや体力テストが雑誌で取り上げられたりしました。少しずつ山岳センターがやってきたことが認知されてきているのかもしれません。
山岳センターがやっている講習では、技術や知識のことを教えていますが、その背景には次のような考え方があります。

・ 山を安全に楽しむには、その山に見合った体力・知識・技術が必要
・ 体力・知識・技術が高まれば、登る山の範囲が拡がり、その分楽しみも増える
・ 体力・知識・技術を高めるには、山のことを考え続け、山に登り続けることが必要
・ 易しい山は1人でも楽しむことが出来るが、難しくなると1人ではリスクが高まるので、一緒に登る仲間を作ったほうがいい
・ 山は易しい順に、登山道のある山、登山道のない山、登山道も情報もない山となる
(山のグレーディングに載っているのは、登山道のある山、登山道のない山とは、沢登り・雪のある山・岩登りなど、登山道も情報もない山とは、まだ誰も登ったことのないルートや海外の山)
・ 誰かについて行った山より、自分(たち)で考えて行った山の方が楽しく価値がある
などです。

山岳センターの職員も講習の講師も山岳会で育った人たちなのでこのようなことは当たり前で、改めて口に出したりしないのですが、山岳会に所属していない今の登山者には当たり前でないかもしれません。職員や講師と来年の講習について議論していてそう思いました。

来年は今の登山者にとって当たり前ではないけれど、安全で楽しく山に登るためには当たり前のことを、判りやすく伝えるような講習をしたいと思います。

今年一年ありがとうございました。よいお年をお迎えください。


Updated: 2016年12月27日 — 4:43 PM

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