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冬山の気象と高層天気図を学ぶ!(指導者研修会〈冬山の気象〉)

 昨日は、とても良いお天気のもと、指導者向けの研修会を実施しました!
 内容は・・・「冬山の気象」と、「高層天気図の基本」です。
 実は職員A、高層天気図、最低限の知識はあった方が良いのだろうなあ・・・と思いながら、なかなか理解が進まず、苦手意識を持ち続けておりました・・・
 少しでも理解が進めば!と、担当・兼研修生として参加させていただきました。

講師は、西穂山荘支配人で気象予報士でもある粟澤徹さんです。
盛りだくさんの内容で丸一日!講師をお務めいただきました!

まずは、冬山の気象についてです。
冬の典型的な気圧配置とその影響、加えて地域的な特徴についても教えていただきました。南アルプス、八ヶ岳、北アルプス南部、北部・・・同じ信州の高山でも、いろいろな要素で気象条件が変わってくることなど、非常にためになりました。
さて、続いては「高層天気図」の基礎についてです。
なぜ高層天気図が必要なのか、重要なのか、という基本のキを「気圧とは?」といったそもそものお話しから紐解いて、分かりやすくお話しくださいました。

 「地上天気図は等気圧線なのに、高層天気図はなぜ等高度線なのか?」というお話。高層天気図に対する苦手意識の突破口の一つとなりました。もちろん、まだ入り口が「見えた」レベルですが、これからはもっと興味をもって高層天気図をチェックしてみようかなぁ~と思いました!!

 お昼休憩をはさんで、高層天気図の見方について、実習を交えながら学びました。

基本のキを教えていただいた後に、改めて眺めてみると・・・これまで「???」で見ていた高層天気図、なんと頭の中に「!」マークが!!


そもそも高層天気図が見えづらくなってきたお年頃とはいえ(笑)、 いくつになっても、新しいことを学べる瞬間はうれしいですね~!

 続いて、参加者のみなさんに事前に提出していただいた「冬山の気象に関するヒヤリハット体験」について、粟澤さんに説明を加えていただきながら情報共有しました。指導者レベルの皆さん、山歴が長いこともあってか、多くの方が一度はヒヤリハットを体験をされていて、大変参考になりました。
 最後は「冬山での気象遭難防止対策」と題して、具体的な対策や対処法についてお話しをいただきました。

 現場で救助活動にも携わっていらっしゃる粟澤さんならではのお話もお伺いでき、来る冬山シーズンに向けて、身が引き締まる思いでした。
 参加された皆さんからも「昔、高層天気図は挫折しましたが、今回の研修でやる気が出ました!」「とても分かりやすく、是非所属山岳会でも共有したい」「教えていただいたからには、絶対に気象遭難は出来ないと思った」などの感想がありました。
 粟澤さん、お忙しい中、丸一日みっちり教えていただき、本当にありがとうございました!また是非、西穂山荘にもお邪魔させてくださいませ!!

 ご案内・・・
 ★西穂山荘の今日の様子も分かる、「やさしい山のお天気教室」は、今後の雪山シーズンにも大変参考になると思います。ぜひご覧くださいね!
https://www.facebook.com/yamanootenkikyousitu/

 【おまけ】

 今日の大町市は、昨日の秋晴れとは打って変わって、冬の足音ひしひしと。

 職員は、復習も兼ねてさっそく高層天気図をプリントアウト!
 うん、すこーしです。少~しですが、読み解くことが出来ました!
 これからも楽しんで継続したいと思いま~す💪

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