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秋から冬へ!/受講された方からのうれしかったメール

大町市内から見える山並みは、すっかり秋の装い。
紅葉ラインも、だいぶ下まで降りてきました。
今は、1,400mくらいまで来たかなあ~といった感じです。

♪頭を雲の上に出し~♪…な、蓮華岳!

ちなみに、今日はとても良い天気。
この辺りでは、今日がこの秋最後の「暑い」日になるかもしれません。
なぜならば・・・
ここ大町市の週間天気予報を見ると、来週の最低気温は軒並み5度以下!
(ちなみに、上高地は軒並みマイナスです・・・)

とはいえ、例年通りといえば例年通り。
山の上も足早に冬に移り変わるでしょう。

この夏もなんだかあまり山に行けなかったなあ~なんて思っていたところ・・・
ご夫婦でセンターの講座を受講されていた方から、うれしいお便りが届きました!!
「ついに、槍ヶ岳に行ってきます!」とのご連絡があり、後日、下記のようなお便りをいただきました。

穂先でのご夫婦の様子はまるで漫才?!
楽しいお話ですので、是非ご覧ください!


(一部中略・原文まま)
槍ヶ岳登山、おかげさまで無事に行ってまいりました!
アドバイスありがとうございました!

あらためて、槍に行ったことでこれまでを振り返っていたんですが―――。

2017年8月ー。二人で初めて登ったのが、北八ヶ岳の高見石でした。
白駒池周辺の苔の観察会に出かけたその日、開催時間まで半日あったので、それではと思って行ったのがきっかけでした。
好天だったのが幸いで、高見石の頂上からは、白駒池や周辺の山並みがよく見え、山に登った達成感と、景観のすばらしさが「登山ていいな~」という印象に結び付けてくれました。

しかしながら、仕事だけの生活だった私たちに登山は決して易しいものではありませんでした。
高見石の次に上ったにゅうでは、汗だくで、その次の北横岳ではバテバテで。
そんな経験から、知識と技術を備えたいと申し込んだ長野県山岳総合センターで、その後の山の道が開けました。
中でも槍ヶ岳は念願の山となりました。
夫は、原山先生のセンターの講座で学んだ「北アルプスの回転隆起」「槍ヶ岳の傾き」を見てみたいと思うようになり、私は、センターの安全登山講座「夏山入門コース」等に参加するうちに、自然と槍ヶ岳に登ってみたいと思うようになりました
そして今年8月、夢の槍ヶ岳に行くことができました。

憧れの槍ヶ岳へ!(ご本人提供)

槍ヶ岳登山から戻った日は、正直つかれていたのと、緊張から解放されたのとで、なんだか頭がカオス?でした。
が、翌日は、槍ヶ岳登山を完遂できたことが実感できてきて、やっと夫と乾杯して、反省会をしました(もちろん、家で)。

こそっと伝えると、槍の穂先の最後の上りのはしごで、先に登ってもらっていた旦那が「怖い!」と言いだして。
私は「えー、3179.7メートルまできて、そんなこと言わないで!!!」と思ったけれど、ここでヘリコプターを呼ぶことになるのか、はたまた下山するのか!!!いやいや、ここは登頂してもらわないとという思いが強くでて、励まして、だまして登り切ってもらいました。
本当に腰を抜かしたらどうしたらいいのか!?私の方が混乱してしまいました。

しかし、かくいう私も、穂先のはしごは全然平気だったものの、いざ登頂したら、頂上の狭さと平さにやられて、5分と滞在せず、すぐに下山しました。
私の心理とすれば、西穂独標のように、なにかつかまれるものがあるといいのですが、槍の山頂はほぼ平ら。
三角点の標識もがくがく外れそうで、すっぽり抜けそうで、まったく頼りない。これにはまいりました。
槍の穂先のアタックも、まったく渋滞せずによかったんですけれどね~。

朝の槍ヶ岳 山頂を目指す人のライトが見える(ご本人提供)

振り返れば、難しいのは槍の穂先だけでしたが、それでも、槍ヶ岳に行った!という達成感は格別でした。
それだけ魅力的な山なんだと思いますし、登山のすばらしさなんだと思います。

槍ヶ岳の珍道中は、先の通りですけれど、今になって改めて思い返せば、槍までの道がとても整備されていたこと、穂先のはしごや鎖も安定していたこと、道々の小屋が営業されていたこと-そういったことも楽しい山行を支えてくれていたんだと思います。
人知れずご尽力されている方々に頭が下がります。

槍は一つの目標でしたが、まだまだ行ってみたい山もありますし、なにより私たちに登山のすばらしさを体験させてくれた八ヶ岳は、今年でそれぞれの山はコンプリートしたものの 縦走したいという気持ちが増しました。

いずれにしても安全な登山を心がけなければ、楽しい山行は実現しません。
これからも、またセンターの講座を活用したりしながら、学んだことを生かして登山を続けたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。
そしてありがとうございました。
(以上、ご本人より)


割と長い間?センターの仕事をしていて、一歩ずつ着実に登山者として成長されていく方々を見ると、とてもうれしく思います。

一方で、コロナ禍によるアウトドア志向の高まりで、レジャーとして山に来る方が増えている現状もあります。
救助隊の方によると、体力・技術・経験不足の方が県内の高い山に入って事故を起こしたりするケースが散見されるそうです。
山岳関係者曰く、【登山者】ではなく、【登山客】が増えたと。言い得て妙とも思いました。

これからは、本格的な冬山シーズンとなります。
信州の山は、無雪期も厳しいですが、積雪期となると桁違いです。
ぜひとも、経験のあるリーダーや、ガイドさんと一緒に、安全で楽しい登山をお願いします!
以上、もう少し秋山を楽しみたい、職員Aでした★

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