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所長のひと言(41)「学校登山を考える」

7月も半ばを過ぎましたが、なかなか梅雨が明けません。

明けないどころか、各地で大雨による被害が起きています。

被害に遭われた方に、心よりお見舞い申し上げます。

 

昨日15日には、北アルプスの夏山常駐パトロール隊の結隊式がありました。

北アルプスの一部の山小屋も、今期の宿泊営業を始めています。

新型コロナウイルス対策をしたうえでの営業ということで、苦労も多いかと思います。

ぜひ安全なシーズンであってほしいです。

 

さて、この時期、長野県内では、学校登山のシーズンを迎えます。

下の写真は、登る学校が多い中央アルプスの木曽駒ケ岳からの下山風景です。

何年か前に、ガイド役で同行した私の知り合いが撮影したものです。

しかし今年は、例年のような登山を実施しない学校がほとんどです。

コロナがらみで、学校登山はもちろんですが、修学旅行の実施すら未定の学校も多いようです。

登山を中止にはしないで、目標とする山を変更した学校もあります。例えば、八方尾根の八方池までの日帰り登山や、地元の山に登る計画に変更したという例を聞いています。

 

このようなコロナの状況の中で、今まで学校教育で行われてきた移動教室や修学旅行、集団宿泊といった自然体験、社会体験などの体験活動は、今後どのようになっていくのでしょうか。

山岳センターの立場としては、100年近い歴史をもつ自然体験活動のひとつ「学校登山」の今後について、注視していく必要があると考えています。

ただ単に、学校登山はいいよ、価値があるよというだけではなく、その教育的価値について今一度考えるとともに、コロナ時代における学校登山のあり方についても、様々な立場の方々から意見をいただいて、提言すべきことは提言していきたいと思います。

上の写真は、泊を伴う登山で多くの生徒が体験するご来光を拝んでいるシーンです。

このような体験を経験することは、今後は難しくなるかもしれません。

生徒達にとっては、貴重な体験なのですが。

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お隣の市立大町山岳博物館では、

あさって7月18日(土)から、企画展「博物学と登山」が始まります。

明治・大正・昭和初期の北アルプスにおける博物学と登山のかかわりを紹介しています。

こちら大町にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。

 

 

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