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「春になったけど・・・。」(「ビスタリ山ある記」(38))

松本城では3月28日に桜が咲き始めました。観測史上最速だそうです。

29日は南岸低気圧の通過で、この時期にしては大量の雪を降らせましたが、気温が高くすぐに解けてしまいました。

本来ならいつもより早い春の訪れに心浮き立つ時期なのですが、今年は様子が違います。

新型コロナウイルスの拡大が止まりません。2月に中国で大騒ぎになり、日本でもクルーズ船内で大勢の人が感染しました。それでも高を括っているところがあったのですが、1ヶ月半がたった今、状況は一変しました。

新型コロナウイルスは世界中に拡散し、ヨーロッパ各地や米国では、国の指導者が戦争に例えて必死の戦いをしています。

日本でも東京、大阪で感染者が急増し、東京では非常事態宣言が現実のものとなっています。
ほとんどのイベントが中止や延期となって、山岳センターでも3月中の講習1件と講演会1件を中止しました。

学校が休校になっているので子供たちに館内のボルダリング壁を使ってもらいたいところですが、ボルダリング自体人が触ったホールドに触る行為であり、密閉・密集・密接のリスクを排除しきれないことからやむを得ず閉鎖としています。

このままでは、新しい年度に向けて講習体系を見直し、新設のコースを含めて講習の準備をしてきましたが、予定通り開催できないかもしれません。

このことについては、近日中に決定してお知らせします。

このような状態で5月末から予定していたブータントレッキングを今年度は止めることにしました。成田-バンコクの航空券はとれていて、トランジットとなるバンコクでは健康を証明する書類があれば、24時間以内の滞在はできるようですが、ブータンは日本人だけでなくすべての外国人の入国を禁止しています。この措置は期限が定められていません。外務省のホームページでは、ブータンへは不要不急の渡航を控えるようにと書かれています。今年行きたい理由は、体力的に厳しいルートで、1つ歳をとる来年は体力がもっと落ちているかもしれないことだけです。これだけで周囲の理解を得るのは難しい!

ブータントレッキングと一緒にするのはおこがましいですが、オリンピックも1年延期されました。今の状況で1年後に新型コロナウイルスが制圧されて心晴れやかにブータンに行けるようになるのかまったく不透明ですが、それが実現するよう自分に出来ることをやっていくしかないようです。

4月から新しい指定管理期間に入りました。これを機に所長は、杉田から傘木に交代します。引き続き登山者の役に立つ山岳総合センターであるよう運営をしていきますので、今後ともよろしくお願いします。「ビスタリ山ある記」は不定期ですが続けようと思っています。

3月25・26日、八ヶ岳に行きました。良い天気で、1日目は赤岳鉱泉のアイスキャンディーでアイスクライミング。

(アイスキャンディーでクライミング)

2日目は地蔵尾根から赤岳に登り文三郎尾根をおりました。

(地蔵尾根の上部は急な雪壁。ミスがあると即アウト)

(稜線に出たところでお地蔵さんがひなたぼっこ)

ちなみに、1月中旬はお地蔵さんも寒そうでした↓

上部は急な雪壁で登りも下りもアイゼンとピッケルがしっかり使えることが条件です。

(無風快晴の赤岳頂上)

(文三郎の下り。ここもミスがあると立場川に直行)

でも核心部は行者小屋から南沢の下り。チェーンスパイクを持ってなくて、見栄をはってアイゼンを付けないで歩いたら大変でした。

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