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「チベットから②」(「ビスタリ山ある記」(21))

「チベットから①」に続く、チベット未踏峰アタック隊からの報告です!

(講習が間に入ったため、多少タイムラグがありますがご容赦ください)

8日にBCに入るまでの報告が届いておりますので、お伝えします!

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9月6日。
朝、CTMA(China Tibet Mountain Association)オフィスで、チベット、長野隊員が集合して、記念写真を撮った後、シガツェに移動しました。
4日の打ち合わせの時、BCに入る経路が、偵察レポートのデータから想定したルートと違っていて、高度が4、300mの地点ということが伝えられました。
地理的な時間の違いは、3時間近くあるので、朝は、7時になっても暗いし、夜は8時になっても明るかったりします。
シガツェに着いてしばらくすると、空が暗くなり激しい夕立。やがて霰(あられ)。

30分程で再び青空。日中の強い日差しで、盆地に積乱雲が発生したようです。

9月7日は、風土順応と高度順応でもう1日シガツェ滞在。

午前中、タシロンポ寺の見学。

寺
この寺はチベット仏教最高位のパンチェン・ラマが住む寺で、チベット内外から多くの参拝客が訪れていました。
今回の登山期間を通して通訳をしてくれる、チベット族の女性アオイさんは、敬虔な仏教徒らしく、広大な寺院の中を巡りながら、チベット仏教の根本思想に関わる話も含めて熱心に説明してくれました。昼食はチベット料理。

ごはん

午後は、マニ車という経文の書かれた筒を回しながら巡礼の道を辿り、お寺の裏山を標高4、090mまで。特に体調が悪かったり登れなくなる人はいませんでした。

山
午後はタシロンポ寺の背後のタルチョがはためいている山の標高4、090mまで登りました。(写真)
2時間ほどの登山でしたが、誰も具合の悪い人はいなくて、下りもガラガラの急勾配でしたが、安定していました。

夜は、再びチベット料理。チベットの風土順応で大切なのは、食とトイレです。チベットに入って、5日目。やっと馴染んできたようです。高所順応もできているようです。ここまでの準備は整いました。
明日8日はいよいよベースキャンプ(BC)に入ります。朝、9時に出て、昼頃には到着と言っています。
9月8日。
朝、快晴、9時10分出発。30分程でヤルンツアンポーを渡る橋が通れず、一瞬暗雲が立ち込めましたが、迂回路をすすみ、少し上流で渡って、無事に「謝通門(シェートンムン)」という街にはいりました。シガツェ市の体育局長さんが、歓迎してくれて、BCまで一緒に行くことになりました。ここから、BCまで2、3時間と思います。

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(留守番職員より)

今のところ順調そうで何よりです。

これらの報告を受けながら、「謝通門(シェートンムン)てどのあたり?」

と検索してみると、ちゃーんとGoogleMapさんで出てきます!

残念ながらストリートビューはなかったですが、世界のいろいろな街を

自宅で瞬時に見られるなんてすごい時代になったもんですねえ・・・

この後は、通信環境が悪くなるそうで、次回の報告はアタック後に

なるかもしれないとのことでした。報告をお楽しみに!!

 

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