7月24日~25日に、夏山状況調査で、大町警察署員の皆さん、
案内人組合のMさんとともに烏帽子岳へ行ってきました。
葛温泉の奥・七倉から、タクシーで七倉ダム堰堤へ。
トンネルを越え、その後、七倉沢にかかる、大きな吊橋を渡ります。
その後、砂浜のような濁沢の川沿いを歩きます。
次に、濁沢にかかる橋を渡ります。
今年は7月初旬の豪雨時に流され、現在の橋は少し登山口側に
近い場所につけられています。
(※豪雨後などには、この橋が流失する場合があります。
そのような場合は、絶対に無理に渡渉しないでください。)
「北アルプス裏銀座登山口」と書かれた道標、番号は12番。
おおよそ標高差100mごとに、番号が表示されていて励みになります。
(ちなみに、小屋は「0」番!)
この登山道、「ブナ立て尾根」は、誰が呼んだか?
「日本三大急登」、「北アルプス三大急登」の両方に
挙げられているとか。とはいえ整備が行き届き、登りやすい道です。
こちらは、小さな岩屋となっている通称「権太(ごんだ)落とし」。
番号でいうと9番です。
樹林があるので気付かない人もいますが、谷側を覗くとものすごい
急傾斜。「権太落とし」の名の由来?
先ほども書いたように、このブナ立て尾根は、烏帽子小屋と
野口五郎小屋の皆さんにより、しっかり整備されています。
つまづきがちな杭や切株は、黄色くペイントされていて、
疲れてくるととてもありがたい!!
こんなかわいらしいペイントも見つけました!!
「頭をぶつけないでチョウだいね~」
(もう少し上ですが)「道直し」の道具もしっかりと
スタンバイされていました。感謝のみ!!
さて、途中、おっきな生き物に遭遇!!
救助隊員Hさんの指さす先には・・・
(両生類ダメな人、要注意!!&ごめんなさい・・・)
でーん。「森の主」とでも呼びたくなる風格?!
少し雨降りでしたので、出てくるにはちょうど良い
気候だったのでしょうね。
少し登ったところで、北ア北部常駐隊員のSさんと合流。
その後程なくして、麓から駆け上がってきた常駐隊員のYさんも
追いつきました。(皆さん俊足です・・・)
ふうふう言いつつ登り、小屋まであと一息!というところで
キヌガサソウの群落が。大型の高山植物、存在感あります。
雨が強くなってくる直前に烏帽子小屋に到着!!
ここで、常駐隊員Sさんも合流し、烏帽子班勢ぞろい!
最近の登山道や登山者の状況など色々と話を伺いました。
この頃には雨はザーザー降り、風も吹いてきて、
かなりの荒れ模様に。山頂は明日目指すことにしました。
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翌朝。小雨で風も少なかったので、山頂に向かって出発。
途中、登山道から見る烏帽子岳のカッコイイこと!!
紅葉の時期はまた、格別なんですよ~。
山頂直下はちょっと滑りやすい岩場なので、慎重に登ります。
最後、山頂の道標は、もう一段上の岩場にあります。
どうしても道標と写真が撮りたい方は、この岩場を登りましょう!
山頂付近も岩場ですので、注意は必要ですが、
晴れていると絶景を楽しむことが出来ます。
少し雨も止んで、三ツ岳方面も望むことが出来ました。
山頂から降りて、船窪方面へ少し向かうと、「四十八池」と
呼ばれる池塘群があります。
この辺りは、まだ雪が多く残っているところもありました。
小屋へ戻ってくる途中でコマクサの群落をじっくり撮影。
コマクサは濃いピンクから白色までありますが、この辺りの
コマクサは、ほんのりピンクでとてもかわいい色。
小屋に戻り、一休みしていざ下山です。
烏帽子小屋の皆さん、いつもありがとうございます!
常駐隊員の皆さん、夏の間よろしくお願いします!
裏銀座は静かな山域。ゆったり歩きたい方には最高ですよ。
秋の紅葉も見事ですので、是非訪れてみてくださいね。