フランスに渡り山岳ガイドを目指す、若きクライマーK君が綴る、
「Escalade journal」(岩登り日記)の第5回目。
一時帰国をはさんで、ちょっぴりお久しぶりの投稿です。
今回は、シャモニーのクライミングレポート。
高度感あふれる写真もお楽しみください！
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Bonjour! 皆さんこんにちは！日本に帰っていた間は記事をなかなか書けませんでしたが、この夏またフランスに戻ってきましたのでこれからどんどん記事を書いていこうと思います。
そして今年は世界中のアルピニストが集まる山岳都市シャモニーを中心にフレンチアルプスの魅力を皆さんにお伝え出来ればと思っています。これを読んだ皆さんがアルプスを登ってみたいと思っていただければ幸いです。
さて、今回ご紹介するのは、シャモニーに来たらまず目に入る鋭く尖った岩峰 Aiguille du Midiという山の南壁にあるコンタミンルートという所です。
実はこのAiguille du Midiという山、山頂の3842mまでゴンドラで行くことが出来ます。山に登る人はもちろん、登らない人もシャモニーに来たら一度は訪れたほうがいい場所です。
正面の尖った山がAiguille du Midi
Aiguille du Midi山頂の展望
さて、いよいよ壁への取付ですが、南壁へのアプローチはこのゴンドラのおかげでとても楽です。
アプローチには色々ルートがありますが、主にはLa vallée blancheという谷まで降りて南壁の取付までいくか、南壁を懸垂下降するかのどちらかです。
La vallée blancheはとてもなだらかで歩きやすいのですが氷河でクレバスもたくさんあるのでアンザイレンは必須です。
取付から見た南壁全容
それでは、コンタミンルート全7ピッチのグレードです。
1p 6b 5.10c
2p 6a 5.10a
3p 6b 5.10c
4p 5c 5.9
5p 5b 5.8
6p 7a 5.11d
7p 4 5.6
序盤は所々ボルトが打ってありますがクラックが多いのでナチュラルプロテクションもかなり使います。
左上はアルプス最高峰モンブラン4810mです
7ピッチ目、パートナーのヨアンです。
コンタミンルートはグレード的にはさほど難しくありませんので、この日はとてもコンディションがよかったので心地よく登れました。
しかし4000m近い山で一度天気が悪くなれば冬山と同じ環境です。
事前に天気をしっかり確認することが何より重要だとあらためて思いました。
