さて、2日目も好天に恵まれ、小屋前でご来光を楽しむ
たくさんの登山者の姿が見られました!
朝ごはんをしっかりいただき、身支度を整えて集合。
血中酸素飽和度測定などのあと、いよいよ
燕岳山頂に向けて、いざ出発!!
燕岳付近の特徴と言えば、この奇岩たち。
この稜線で一番有名な岩?「イルカ岩」がお出迎え!
屹立する岩、そして目の前に広がる360度の展望に
ときおり足を止めながら、ゆっくり山頂を目指します。
槍ヶ岳はもちろん、奥穂、笠ヶ岳、野口五郎や烏帽子などの裏銀座、
立山まで、一堂に見渡せました。
それにしても、稜線は砂浜のような白さです。
その「もと」は、この花崗岩。一言でいうと・・・
マグマがゆっくりと冷え固まっていく過程で、大きな結晶と
なるそうです。(Mさん解説ありがとうございました!)
振り返ると、山荘が小さく、そしてその左の方には
富士山の頭も見えました!!
そして・・・無事に全員で、燕岳登頂!!
山頂は激混みだったので、少し降りたところで、
「山座同定」タイム!!
遠方の山まで見えて、大感激でした。
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一方で、少し悲しい風景も目にしました。
(クリックで拡大)
登山道の横に広がる、グリーンロープ(植生保護のための境界ロープ)
の張られていないコマクサ群生地での、たくさんの足跡。
おそらく、写真左奥の少し大きいコマクサと、遠望の槍ヶ岳を
撮るために、一人の登山者が足元の小さなコマクサたちに気づかず
踏み入ってしまったのでしょう。
その足跡がまた、他の登山者を呼び・・・
無残にも踏みにじられたコマクサたちが。
少し注意すれば、すぐに気づいたはず。
「悪気はなかった」では済まされないと思います。
こちら、グリーンロープと登山者の良心に守られた群生地。
私も山では写真撮影を楽しみますので、写真を撮る人の気持ちも
よくわかります。わが身も振り返って・・・
山を愛する者としてマナーやルールをしっかりと守りたいな、と思いました。
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さて、無事に山頂から戻り一休みした後は・・・
名残惜しいですが、山荘を後にします。
燕山荘のスタッフのみなさま、本当にお世話になりました!!
槍に見送られながら、ゆっくりと降ります。
何と言っても足に来るのは下山時。
講師から、足に負担がかからない下り方なども学びました。
急登ということは、下山も急なわけで。
「そろそろ足が~」なんて声も聞こえましたが、皆さん
なかなか上手に降りられていたと思います!
行程最後の休憩は、「第一ベンチ」で。
お土産に、水場で水を汲んでこられた方もいました。
そして、けが人もなく無事に全員で下山できました!
バスで中房温泉登山口を後にし、途中の駐車場で
閉講式を行いました。
今回、初めての登山、初めての小屋泊という方もいましたが、
全員で楽しく登頂することが出来ました!
一方、反省点や、次回に向けての課題も見えたかと思います。
講師に教わったことなどを忘れずに、是非次の登山に
活かしてくださいね!
受講された皆さん、講師のみなさん、お疲れ様でした。
また8月、元気にお会いしましょうね~!!