登った者にしか見られない息をのむほど白く美しい山並を見に、私も冬山へ行きたい。
そう思って、さっそくビーコンも買ったけど…
説明書読んでも教科書読んでも、自分で操作できるイメージが湧いてこない…
ビーコンを使った埋没者捜索には「たくさんの練習が必要!」と言われているのは知っているけど、
一人だと1台しかビーコンないし、そもそも正しい練習方法も分からない…
結局なんとなく持って行ってなんとなくスイッチオンにして気が付いたら無事に下山できていて、そんな山登りを繰り返していく内にいつしかビーコンはあまりにも高額で重たくメカニックな”お守り”としてザックの中に潜んでる。
忙しい社会に生きているとなかなか仕方のないことかもしれませんね。でもそんな中、
「仲間に何かあったときに、自分も役に立ちたい」
「最新のビーコンや捜索メソッドの知識をアップデートしたい」
とたくさんの方が本講習にご参加くださいました!
午前中は机上講習です。
ビーコンの基本的な機能や操作方法はもちろん、雪崩の統計や捜索手順について学びます。
知りたてほやほやの知識を携えて午後は…
快晴のフィールドトレーニング!!
最近は良いお天気が続いたので雪は少なめでしたが、広々とした雪原でビーコン捜索の実践ができました。
見えない磁束線に導かれて…
プローブの基本操作やラインプロービングも学びます。
消防の方々はさすがの掘削力であっという間に要救発見!
真っ白な雪にオレンジが眩しいですね!
最後にはシミュレーショントレーニングで、チームレスキューを実践しました。
こうして丸1日かけて座学と実践を終えるころには、ビーコンの特性から操作方法、捜索から発見まで一連の大きな流れが具体的にイメージできるようになりました。
正確なファインサーチや効率的な掘出しなどの細かいポイントについては、やはり各個人の反復練習がどうしても必要ですが、それでも「大局をつかむ、イメージできる」ということは冬山登山への第一歩を踏み出す背中を力強く押してくれるでしょう。そして、その背中に眠っていたはずの他力本願の”お守り”は、今や自分で使いこなし自身や仲間の安全を確保する積極的な”武器”となっています。
貴重な休みを実践学習に充てる価値があると感じられた講習となりました。
講師を務めていただいた日本雪崩ネットワークの皆さま、ありがとうございました!
一方で、大前提として最も大切なことは「雪崩に遭わないためのリスクマネジメント」ですよね。
リスクを回避する行動様式を学習する【Safety Camp with 日本雪崩ネットワーク】も近日開催されます!
↓↓最新の雪崩情報は日本雪崩ネットワークの雪崩情報をご参照ください↓↓
https://www.nadare.jp/avalanche_informations
たくさん学んで安全に冬山を楽しみましょう!