6月になり、信州の各地から山開きの便りが聞かれ始めました。
少し前の5月末には、白馬連峰の山開きを告げる「貞逸祭」がありました。
この週末には、八ヶ岳で開山祭、また上高地ではウェストン祭が開かれました。
山岳センターのある大町市では、日本の近代登山の先駆者として語り継がれる百瀬慎太郎の業績をたたえ、北アルプスの山開きを兼ねた針ノ木岳慎太郎祭が、開催されました。
その第66回針ノ木岳慎太郎祭の様子を報告します。
扇沢からの登山道。緑がまぶしいですね。
実行委員の皆さんが、前日に登山道を整備してくれてあります。
大沢小屋脇の岩に埋め込まれている百瀬慎太郎のレリーフ。
大沢小屋を少し行くと、雪渓の上に出ます。ここから先は、アイゼンが必要。
祭典会場には、たくさんの登山者が集まりました。
4年ぶりとなる雪渓上での神事が執り行われました。
神事の後は記念登山が行われ、多くの登山者が峠を目指しました。
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登山を前に、登山隊長から次のようなお話がありました。
「登山は、登り4割、下り5割、最後の1割は家に帰るまで」と。
この夏、信州の山に登りに来る登山者の皆さんには、ぜひ時間的にも体力的にも、もちろん気持ち的にも、そして技術的にも余裕をもって登りに来てほしいと思います。
素晴らしい信州の山々が、皆さんのお出かけをお待ちしています。