先週末は、クライマーのためのロープレスキュー入門 を開催いたしました。
「ロープレスキュー」と聞くと、何となく大掛かりなイメージを持ってしまいますが、この講習会で取り扱うのはもう少し身近なもので、マルチピッチクライミングを続けていれば、誰もが経験しそうな、ちょっとしたトラブル、”あるある”の対処について学びます。
センターでは、毎年、登山のリーダー養成やマルチピッチクライミングの講習会を開催しています(名称や規模などは変わることもありますが)。
講習会を修了された方々が、その後も続けているというお話をきくのは、センターとしてはムチャクチャ嬉しいことです。一番嬉しいといっても過言ではない。
そんな中、フォローアップの要望もあり、冒頭にもあった、経験を積むうちに、誰もが経験しそうな、ちょっとしたトラブルに対処するための講習会を開催しています。
とくにこの講習では、ロープワークだけを切り取って伝えるのではなく、どんな時に使用するのか、なぜその技術が良いのかが伝わるように、場面設定を行っています。また、実際に行ってみることで、間違えてはいけないところやコツなどをつかんでいただけるようになっています。
例えば、リードクライミング中にフォールして前傾壁にぶら下がってしまった時の登り返しや、フォロワーが登れなくなってしまった時の1/3システムを用いた引き上げなど・・・。
2日目には学んだ技術を応用することで解決できる課題を設定し、自分たちで考える時間も設けています。
ちょっとしたトラブルではありますが、ロープにぶら下がったまま抜け出せず、凍死してしまうような事故も過去にありました。救助要請が必要な状況にならないためにも、是非知っておきたい基本的な技術でもあります。
よって、当センター講習会の修了生だけではなく、多くの方に知っておいて欲しい技術です。
もう寒くなってきた人工岩場でしたが、 自分の経験を話し合ったり、より実際に近いようにザックを背負って行ってみたり、他の結びを試してみたり、参加者の皆さんは熱く取り組んでおられました。
今週末は、うってかわって、ボルダリング初心者向けの講習を開催します。
※先ほど「いいね!」してくださった方、ありがとうございます。アイキャッチ画像をつけ忘れており、再投稿いたしました!