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山のたのしみ、いろいろ

 

~窓の向こうには雲一つない青空を背景に、残雪の後立山連峰が目映く連なる。爺ヶ岳の種蒔き爺さん、鹿島槍ヶ岳の鶴と獅子、五竜岳の武田菱。残雪と岩肌が織りなす雪形が、山麓の安曇野に春の到来を告げている。~

 

まるでこの時期のセンターの教室の窓から見える景色を書いたようなこの文は?

実は、笹本稜平著『山岳捜査』の最終ページに書かれている一文です。

笹本稜平といえば、『K2 復活のソロ』『還るべき場所』そして映画にもなった『春を背負って』などの著者です。山を舞台とした作品を多く書いています。

もしかして、このブログを読んでいるあなたも笹本ファン?

 

『山岳捜査』では、後立山の山々が事件の重要な場所として登場します。特に、数年前に氷河に認定された鹿島槍ヶ岳のカクネ里が、事件の発端となる場所であり、その氷河が事件にも大きくかかわっています。

読みながら、自分もその場に居て、まるで登っているような気にさせられるのは、私だけではないでしょう。登山ルートの様子も、ガイドブック以上に詳細にまた正確に書かれています。『山岳捜査』では、大町市内の様子も所々に登場してきます。残念ながら、長野県山岳総合センターは登場しませんが。

 

3月ごろから、思うように山に行けない日々が続いています。山岳センターの4月から5月にかけての講習は、中止もしくは延期という対応を取らざるを得ない状況となっています。

こんな時は、本で山を楽しむというのはどうでしょうか。山岳図書を楽しむというのも、登山文化のひとつです。

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山には沢山のたのしみがあります。

その楽しみを少しずつ紹介していきたいと思います。

by KA

 

 

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