9月8日~9日に「登山者のための歩き方講座」が開催されました。疲れにくく膝や腰に負担の少ない効率的な歩き方と、トレーニング方法や身体のケアを学ぶことがねらいです。
1日目は、まず「登山での効率的な歩き」ということについて講義が行われました。登山体力、加齢による体力の低下、トラブルの特性について確認しました。
次に参加者自身の登山体力チェックを行いました。加齢によりバランス能力や筋力(特に大腿四頭筋)は急激に衰えます。皆さん真剣に取り組んでいました。その後、前と横からの全身写真を撮りました。
午後は自分の登山体力の確認から始まりました。閉眼片脚立ちなどの結果を年齢別表で読み取り自分の「今」を把握します。ただし、年齢別結果で良くても油断は禁物、山は年齢が高いからといって優しく接してくれる訳ではありません。
写真での姿勢チェックでは、身体の左右の傾きや、前や後ろに重心が寄り過ぎていないかを確認しました。姿勢には日常生活そのものがあらわれますので、ちょっと緊張ですね。
そしていよいよ登り方・下り方の実習です。登りではやや前傾して小股に足を出して乗り込みます。下りでも傾斜に合わせて前傾し、小股で静かに着地。いずれも靴紐の結び目付近に一発で重心を移すのがコツです。後ろ一枚歯の下駄などで重心位置を確認した後、何度も練習しました。
1日目の最後はトレーニング方法を学びました。様々なスクワット系トレーニングや体幹トレーニングを行いました。
2日目は雨引山登山での実践講習です。最初に靴紐の締め方を確認しました。足先は締め過ぎず、途中はフィット感を大切に、最後は足首の自由度を登り下りの状況に合わせて締めます。傾斜が急な山道を昨日の講習を思い出しながらゆっくりと登りました。
天気予報は曇りでしたが、実際にはなかなか雨はやまず強くなったりしたため、残念ですが1時間半ほど登ったところで下山ということにしました。
前傾角度や足の置き方を考え、確実に下ります。雨で滑りやすくなっている道ですが、講師からは「1回も滑ることなく歩きましょう」との励まし?の声。 できたかな?
登山口近くまで下りたところで雨があがったので、全員の歩いている様子を撮影して皆で意見を出し合う場にしました。自分が歩いている様子を見ると、足の置き方や姿勢など課題が見つかります。H講師の歩きは無理が無く、きれいでした。さすがです!
下山後、センターに戻ってストレッチングを行いました。使った筋肉をいたわりながらゆっくりと時間をかけて行いました。
皆さん最後まで熱心に参加されていました。今回の講習で学んだことをぜひ今後の登山に生かしていただきたいと思います。2日間お疲れ様でした。