今回の「みんなの山写真」は、北アルプス・笠ヶ岳から!
写真たっぷりでお伝えします。
笠ヶ岳に向かう主なルートとして、笠新道、クリヤ谷、
そして小池新道経由の3つがあります。
今回は、クリヤ谷から入山し、笠新道を降りるコースです。
(写真は8月2日~3日)
※クリヤ谷ルートは、登り標高差が約1,900mあり、
健脚者向けコースです。また、沢沿いのルートで、渡渉点も
あるため、特に雨天時や大雨の後など通行困難な場合が
あります。状況をよく確認して入山しましょう。
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クリヤ谷コース登山口の様子です。
岐阜県内の北アなどでは条例により、登山届が「義務化」されています。
しっかり登山届を提出し、「登山届提出済み証」を携帯し、登山開始!
(これら届出方法は過去のブログにもアップしてあります!)
登山開始後すぐに、感動的な現場に!!
ミヤマカラスアゲハ、隣に蛹があり羽化したてのようです。
元気に羽ばたいて!!
こちら、昔からのルートだけあり、クラシカルな看板が
ところどころ残っています。良い目印になります。
途中、目の前にどーんと錫杖岳の岩場が見えます!
下部では何度か沢を渡ります。
沢の前後や、下草が茂る場所は、ルートを
見失わないようにしましょう。
倒木が目立つ場所もあり、注意が必要です。
笹地で滑りやすい場所もあるので、慎重に。
少しずつ高度を上げると、目の前に焼岳と穂高の山々!
沢ルートを抜けると、笹&樹林の道に。
笹やぶは、足元が見づらいので要注意。
それにしても、ひたすらの登りは暑い!!
正面に、新穂高ロープウェイが見えました。
あっという間に標高を稼ぐのがうらやましい・・・笑。
ホシガラスに「ガーガー!」と励まされ。
クリヤノ頭と雷鳥岩と言われる岩峰を巻くと、
景色も雄大さを増します。
目指す笠のてっぺんも「コンニチハ」!
この先、トラバース道は幅が細めなので、
前の笠に気を取られないよう、慎重に!!
ハイマツのジグザグの登りをこなして、一息。
この辺りは、チングルマやハクサンイチゲなどの
お花畑も広がっていて、まさに雲上の楽園!
頂上への最後は、笠の北側の稜線をひたすら登ります。
ガレた頂上がどんどん近くなってきます!
頂上直下は、ガラガラと岩が積み重なっています。
浮石も多いので、気を付けて登りましょう!
(マークはしっかりついています)
そして、2,897mの山頂へ!!
槍、穂高連峰が正面にドーンと見えて、疲れも吹き飛びます。
頂上を乗越して少し下ると、笠ヶ岳山荘があります。
テント場はもう少し下。受付を済ませて下ります。
夕暮れ時、もくもくと雲の合間から、槍のてっぺんが見えました。
(夏山入門コースの皆さん!月末にはあのてっぺんに!!)
この日は風もあまり強まらず快適に眠ることが出来ました。
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翌朝。笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘に手を振って、下山開始。
歩き始めは快適な稜線の登山道です。
どんどん笠が小さくなっていきます・・・
分岐に到着。まっすぐ進むと、双六方面へ。
今回は笠新道から下山のため、ここで右、稜線の向こう側へ。
笠新道の上部からは、穴毛谷の雄大な景色が望めます。
ちなみに笠新道は、稜線から取り付きまでの標高差が約1,400m。
クリヤ谷ほどではないにせよ、こちらも手ごわい急坂!!
大きな岩の積み重なる場所や・・・
草地の中の砂れき地など滑りやすい場所も。
登山者が多い割に細い場所もありますので、
すれ違いにも注意しましょう。
下部は、樹林をジグザグと下って、笠新道取り付きに到着!
水場があるので、冷たい水をいただけます。
ここからさらに新穂高温泉まで1時間少々。
新穂高までの道の途中、沢の反対側に、たくさん
「風穴」があり、涼しい風が噴き出ています。
元気をもらいながら、長い林道歩きを乗り切りました!
新穂高ロープウェイ横からクリヤ谷の登山口に戻るのには、
路線バスを利用しました。
2日間、天気にも恵まれてよい山旅となりました!