今日は、松本市の中信森林管理署で、
「高山植物等保護対策協議会 中信地区協議会」の総会が
開催されました!
北は雨飾山、北アルプス、南は美ヶ原や高ボッチまでの
広い地域を管内とする協議会で、高山植物等保護の啓発普及活動、
美化活動等を行っています。
山中でのパトロール活動や、清掃活動などを見かけた方も
いらっしゃるかもしれませんね。
今日は、行政の関係者や、案内人組合、山小屋、観光事業者など
多くの会員の方々が参加されていました。
総会では、活動の報告や計画、また、活動に功績のあった方々への
表彰も行われました。
続いて、「希少野生動植物(高山蝶等)の保護、保全について」
と題して、長野県環境保全研究所の須賀主任研究員より
講演がありました。
初めに、信州はその自然の多様性において、
世界でも日本でも有数の「ホットスポット」であること、
その自然環境が、近年新たな課題に直面していることなど
教えていただきました。
次に、高山蝶の特徴やその生息状況、また、それらを
保護する制度にどのようなものがあるか写真などを交えて
お話がありました。
20世紀は、自然を開発から守ることが重要視されたが、
21世紀は、自然と地域をつなぎ直すとともに、分野横断的に対策を
図っていく必要があるのではないか、との言葉が印象的でした。
この豊かな信州の自然に、自分自身がどのように関わっていくべきかも
考えさせられる、わかりやすく奥深く、興味深い講演内容でした。
—————————————————————————————-
ちなみに須賀さんは県の研究施設である環境保全研究所の研究員さんです。
この通称「環保研(かんぽけん)」では、一般の方も参加しやすい
「サイエンスカフェ」という、気軽に参加できる科学について語らう場が
年間を通じて開催されています。
ちなみに、7月12日(木)に、長野駅のステーションビル3階で、
今回講師として講演をしてくださった、昆虫生態担当の
須賀さんが担当される「サイエンスカフェ」が開催されます!
そして、ちょうど明日6月21日(木)も、開催されますよ!
週末のセンターのライチョウ講習の講師もおつとめいただく、
尾関さんの担当される高山植物についての「サイエンスカフェ」です。
普段なかなか聞くことが出来ない、研究者の話を聞けるチャンスです。
しかも参加無料、申し込み不要!お近くの方、仕事帰りに是非、
飲み物片手に聞きに行ってはいかがでしょうか?