10日(日)、土曜日に引き続き、
机上講習がありました。
午前のテーマは、
「山で起きやすい病気やけがの予防と対処」です。
山は、街中と医療環境が大きく違います。
・時間的要因
・移動、搬送の困難さ
・通信手段
・医療機器、薬剤の不足
といった点で、怪我や病気の時の対応において問題点があります。
だからこそ、登山中に起きやすい疾病や外傷について、
基本的な知識を持つことが大切なんですね。
高山病や熱中症、低体温症、
また、ダニ咬傷等についての詳しいお話を聞くことができました。
切り傷等の怪我の対処法や、
捻挫の処置についての実技指導もありました。
午後のテーマは、
「登山における障害予防とトレーニング&ケア」です。
講師のお話の中で、
登山における歩きのポイントとして
・蹴らない
・ねじらない
・伸ばさない
・頭がグラグラせずに安定している
の4点がありました。
また、登る姿勢として、
・傾斜に合わせて上半身を前傾させる
・足首を起こし、おしりと太ももの後ろの筋肉を使う
・頭の安定
の3点がポイントというお話もありました。
普段何気なく登ったり下ったりしていますが、
今回のように言葉で表現されると、
歩きのポイントが、頭でも理解できますね。
後半では、
登山に有効な各種トレーニングについて、
実技を交えて詳しい説明がありました。
参加された皆さん、いかがだったでしょうか。
今回学んだことを、登山中はもちろんですが、
登山の前後にも生かしていっていただければと思います。
ぜひお仲間にも、2日間に学んだことをお伝えください。
いよいよ夏山シーズン!
安全で楽しい夏山シーズンになりますように。