24日・25日の2日間、日本雪崩ネットワークとの共催で 「セイフティキャンプwihth長野県山岳総合センター」が行われました。
1日目の午前中は机上講習です。
「雪崩現象、雪崩地形、降雪と積雪、積雪の不安定性評価」の講義が実際の雪崩現場の映像などを交えて行われました。
午後からは、積雪のある場所の移動して、ビーコンの基本的な使い方から捜索方法の流れまでを学びました。自分のビーコンの操作の確認をすることができました。
2日目は栂池高原スキー場へ移動して講習を行いました。
最終リフトを降りた所で、気温-9℃で曇り、風はほとんどありません。まずは周辺の山を見て、雪崩地形や雪崩跡の観察をしました。
いよいよスキー場から上に入ります。林道で雪崩道の下を通過する時は、1人ずつ間をあけて行動しました。
林道から上の斜面に入り、南側斜面でピットを掘っての雪質観察やコンプレッションテストを行いました。
稜線まで上がった後、北側斜面でもピットを掘り、南側斜面との違いを確認しました。
最後に、雪崩に遭ったパーティーの捜索訓練を行いました。事前にシュミレーションをしていても、実際に捜索を始めると緊張などでなかなか思う通りにいきません。雪崩現場全体を見る目や、捜索チーム内のコミュニケーションの重要性を再認識させられます。
ビーコンを着けていても雪崩を避けることはできません。斜度などに注目しながらの雪崩地形把握や雪の観察での判断により、雪崩に遭わない行動をとることが最も大切です。
まだまだ雪のシーズンは続きます。
安全で楽しい登山を!