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北アルプス誕生のヒミツに【平地から】迫る!(ハラヤマ探偵の地質学講習)

 毎年、大好評の、原山智先生といく「地質学ツアー」。「ハラヤマ探偵団」と称するこの企画、今年は白馬岳方面への計画を立てていました。しかしながら、この天候不順・・・直前になっても、絶対の雨予報。
 とはいえ、ここで中止にしたら、毎年これを楽しみにしてくださる熱烈な団員さんに何と顔向けしたらよいのか・・・(恐ろしすぎる・・・笑)
 というわけで、急遽、原山先生にご相談。
「平地で、講習会が出来ませんでしょうか・・・?」直前に無茶ぶり?の計画変更でしたが、先生からご快諾いただき、開催を決定!
 内容は「石を観察して、そのルーツを知り、山や大地の成り立ちを知る」&「フォッサマグナのフシギを知ろう!」という豪華な内容。
 とはいえ、直前の変更・・・さてどうなるか?!

 当日は、皆さん全員+α参加!となりました!
 集合後、さっそくフィールドへ!!まずは、大町市内の川で石の観察。
 探偵団の皆さま、石を手掛かりに「どこから来たのか?どの年代か?なぜここにあるの??」などなどを紐解き、山の成り立ちのフシギに迫ります。
 先生が特徴的な石を集めて、説明してくださったあと、それぞれも「これぞ!」という石を拾って、さあ、ナゾ解きタイム。

 「これは、典型的な有明花崗岩ですね!」・・・
 「先生、これは、黒部川花崗岩でしょうか?!」・・・
 「これは?!・・・コンクリートブロックだ!」
 各自、石を集めて、石の声を聴き(笑)、種類を推理してから、先生に正解を教えてもらいました!先生曰く、予想以上に多様な種類の岩があったそうですよ!

 つぎに、違う河川に移動しての石観察。
 こちらにも、黙って大地の歴史を物語る、渋い石たちがたくさん、スタンバイしておりました!

 一見、何の変哲もない石ですが、その中には砂や泥の堆積、熱による変性、熱水の入り込みなどなど・・・(BGM:人生いろいろ~♪)
 人が生きるよりもず~っとず~っと長い歴史を無言で物語っており、皆さんじっと耳を傾けていらっしゃいました。(通訳は原山先生。)

 探偵業務はなかなか大変。そんなわけで、途中、しっかりと美味しいランチをいただきました。(写真は、簗場の「くんくん亭」さんです。腹ごしらえは大事、ということでデザートまでいただいてしまいました!笑。ごちそうさまでした!!)

 午後は、白馬へ移動。こちらは、今回、雨で行けなかった白馬岳方面から流れてきている川です。
 また先程の大町市内とは川の様相が違って、面白い!!

 途中、雨も降ってきましたがなんのその。
 熱心な皆さん、川原に散りばめられたジュラ紀から最近までの悠久の歴史を、石を通じて感じているようでした。

 さて、そして2日目!!
 この日は、希望者が多かった「フォッサマグナ」と「ヒスイ」のヒミツに迫ります。まずは、この場所へ。・・・クライマーなら知っている?!

 糸魚川は明星山です。登ったわけではありません!(笑)
 ヒスイについてのお勉強です。
 ヒスイ=緑。のイメージですが、実は「白」が基調なんですねえ。しかし、昔の人がヒスイを美しいと思って、勾玉を加工した気持ちがよく分かります。

 ヒスイ峡と呼ばれる谷には、ゴロゴロとドでかいヒスイが転がっております。かなりの見ごたえ!!原山先生から、ヒスイの成り立ちやその種類についても、詳しく説明をしていただきながら観察しました。(ヒスイ峡等河川部でのヒスイ採取は禁止となっているところがほとんどですので、ルールを守って観察しましょう!)取ってみたい方は、海岸はOKだそうなので、トライしてみては!
参考記事:にいがた観光ナビ

 今回の我々は、採取ではなく観察が目的でしたので海へは行かず(笑)、「フォッサマグナミュージアム」へ!ここで、さらにヒスイや、フォッサマグナの成り立ちについて学びました。(少々駆け足になってしまいましたが、展示も興味深く、またゆっくり行きたいですねえ~。)

 そして、今日が最終日。
 出発前に、センターにずっと安置?されている大きな石を、先生に鑑定いただきました。どなたが置いたかは、未だにナゾなんですよ~。

 その後、お隣の池田町へ移動。ここには、こんな面白い場所があるんです!!

 それは、採石場。地層が惜しげもなく?!バーン!と目の前に!!
今回は会社の方に入場の許可をいただいて、地層の成り立ち、傾きなどを、じっくりと観察することができました!!
 (今溝建材さん、快く許可をいただき、本当にありがとうございました!)

 実際に目の前で、地層の傾きを観察しながら、その傾きがいつ、どのように起こったのか、そして、このあたりの地形の成り立ちとどう関わっているのかについて、原山先生から分かりやすく説明いただきました。

 その後も、少し移動して、時代の異なる地層や、その層が含む石を観察して、この東山地区や北アルプスの成り立ち、はたまた、さらに東の犀川との関係など、興味深いお話をたくさんお伺いしました。

 その後、センターに戻って、解説とまとめをしていただきました。
 これにて、3日間の長いようであっという間の講習会は終了!!
 山に行けなかったことは残念でしたが、まったく切り口を変えた、ものすご~く濃い内容の「探偵団活動」となりました!いやはや、突然の変更ではありましたが、さすがハラヤマ先生!!団員の皆さまにも「山に行くよりどっぷりだったかも?!」と喜んでいただけたようです。ご参加ありがとうございました!
 今後も、山に登るだけではなく、知ることでもっと登山が楽しめる!そんな企画をしていきたいと思っておりますので、是非、ご参加くださいね!
 最後になりましたが、原山先生、お忙しい中本当にありがとうございました!また、ご一緒に歩ける日を団員の皆さんともども、楽しみにしております!


Updated: 2022年9月11日 — 5:29 PM

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