長野県山岳総合センターは、安全登山の普及・啓発に関する各種事業を行っています

「木曽駒ケ岳」(「ビスタリ山ある記(23)」)

新年明けましておめでとうございます。

今年の冬は暖冬との予報どおり私の住んでいる安曇野では、年が明けて穏やかな日が続いています。

今年の登り初めは、所属山岳会恒例の正月山行で、中央アルプスの木曽駒ヶ岳です。東面の駒ヶ根からロープ-ウエイを使えば日帰りもできるのですが、それでは面白くないので、西面木曽側の上松町から登りました。「上松Aルート」と呼ばれているルートです。

1月5日(土)

7:30、アルプス山荘上の駐車場を出発。メンバーは60代後半3人、40代2人、30代1人の6人です。30分ほどで敬神ノ滝山荘。滝は凍ってなく、登山道にも雪は無く、秋のような落ち葉の登山道を上ります。このルートは水場がないので雪が無いと幕営ができません。4合目になって少し雪が現れ、5合目の金懸小屋でアイゼンを付けました。

(金懸小屋の前でアイゼン装着)

無人ですがきれいな小屋です。

6合目から雪の道となり水の問題はクリアできそうです。標高2,300mの平らな場所でテントを張る誘惑に駆られましたが、明日のことを考えるとできるだけ標高を上げておきたいところ。疲れた体にむち打って登り続け8合目に到着。標高2,600m。ここには小屋跡の広い場所があります。行動時間7時間半。この日の登りは1,550m。へとへとです。

 

1月6日(日)

6:10ヘッドランプをつけて出発。快晴です。膝くらいのラッセルですが、荷物が軽いので楽です。森林限界を出て風に当たりますが気温もそれほど低くなく、冬の山としては上々のコンディションです。太陽が出て遠くの御嶽、乗鞍、穂高が赤く染まります。

(遠くに見えるのは御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰)

木曽前岳を越え、雪に埋まった玉乃窪山荘の横を通って、木曽駒ヶ岳に登ります。

(木曽前岳の登り)

(木曽駒ケ岳への登り・コルに玉乃窪山荘)

クラストした雪面にアイゼンが小気味良く食い込んで快適。

8:50頂上、皆で記念撮影。

(余談ですが写真を撮ってくれた人が、センター講師でもあるMさんと後で判明。

覆面同士で分からず残念!Mさん、ありがとう!)

頂上からは遮るもののない大眺望。

(頂上から見た中央アルプス 宝剣岳~空木岳の稜線)

いつまでも見ていたかったのですが、強い風と時間に追われて下山。雪面は下りが危険です。クラストした雪面で一つでもミスがあると重大な事故につながります。慎重に下ります。途中で部分日食も見えました。8合目でテントを撤収し、11:10再び下山開始、駐車場には15:05到着でした。この日は登り350m、下り1,900m。8合目から上は眺望が開け、尾根も細くアルペン的で楽しいルートでした。しかし標高差が大きく距離も長く、年寄りにはかなりきついルートでした。

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山岳センターでは、昨年6人居た職員のうち2人が退職しました。退職の理由は個々にあるのですが、少し離れて遠目に眺めてみると、山岳センター運営の方法に問題の一端があるように思います。それで一度退いた身で躊躇いがあったのですが、私・杉田が昨年10月から再び所長を引き受けることにしました。

今年は、山岳センターのこれまでの運営方法を見直し、より安定した体制を作る年にしたいと考えています。今年もよろしくお願いします。


Updated: 2019年1月8日 — 11:10 AM

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