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「登山者のための歩き方講座」:まず自分を知ろう

9月14日(水)~15日(木)に「登山者のための歩き方講座」が行われました。講師は現役の理学療法士で、ブロードピークやハンテングリ、ポベーダへの登頂経験のある服部徹氏です。平日のためか、受講生は少なかったですが、講習は非常に内容の濃いものになりました。

1日目

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始めに山で効率的に歩くためには、どのようなことが必要かという講義が行われました。加齢に伴う体力や筋力の低下の実際と、その特徴(大腿四頭筋とバランス能力の低下が著しい)をつかみました。

 

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午後は今の自分の力を知るために、立位体前屈での柔軟性テストや閉眼片足立ちでの平衡性テストなどの体力テストを行いました。これで、自分の強みと弱みを認識しました。また、講師から足の状態や体の傾きなどの姿勢評価を受けました。

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次に体力強化に向けてのトレーニング行いました。踏み台昇降を使って登りや下りの時の体の使い方を練習し、その後階段でスムーズな動きの習得に努めました。「ここで大事な事は、頭をいかに動かさないか」という講師からの指導があり、そのためのいくつかのポイントがしめされました。静かに登り、静かに下る。皆さん集中していました。明日は山で実践です。

 

2日目

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朝、八方のゴンドラリフトの駅前で靴を正しく履く講習を行いました。ウォーミングアップは、動的ストレッチングを中心に行いました。その後、ゴンドラで上がり、八方池山荘から歩き始めました。すぐに始まる石の登山道を、前日の講義と実技を思い出して登りました。

 

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途中で休憩を取りながら、昼前に丸山ケルンに着きました。ここで講師から下りに向けての動きの復習とともに、靴紐の締め方について再度講習がありました。皆で使用している靴の特徴の確認も行いました。靴によって、紐の締め方を変える必要があることも確認しました。

 

 

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下りの際に、前傾しながら重心を残し足を出す、ということを確認しながら丁寧に下りました。大腿四頭筋の大切さを実感する講習でした。ガスで展望のない1日でしたが、充実した山での実践でした。

 

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センターに戻って、最後にストレッチングを行いました。皆で行うと意外と集中してできるものです。毎日行うことの重要性が、講師から強調されました。

 

2日間の講習は、歩き方の技術の習得だけでなく、その前提となる自分の体と向き合うということの重要性を再認識する場でもありました。講習に参加された方々は、すぐに歩き方が変わるというわけではないかもしれませんが、自分の方向性をつかんだのではないでしょうか。自分に合った効率的な山での歩き方を、ぜひ追及していって欲しいと思います。

 

最後に講師からのひと言

「登山で効率的に歩くには、まず日常での姿勢に気を付けることが大切です」

 

皆さん、今日から始めましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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