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湖の誕生、そのヒミツに迫れ!(「歩いてナゾトキ!仁科三湖はどうできた?」開催)

 このところ、夏らしい暑さが続いています。
 そんな中、この土日はなんと3つの講習会が同時開催でした!
 ひとつは、前回のブログの「親子クライミング教室」、そして「リーダーコース」、もう一つが、今回のブログの「仁科三湖はどうできた?」の野外活動教室です。感染拡大も著しい中、検討に検討を重ね、やり方を工夫して、皆さまに感染防止対策もしっかりご協力をいただき、開催が実現しました!

  週間天気では少々心配だったお天気も、当日になってみれば、暑すぎるほどの晴天。予想最高気温は避暑地らしからぬ33度。いや、暑すぎるのも困りますが・・・とはいえ、晴れた夏の朝は気持ちの良いものです。
  まずは、青木湖を眺める地点からスタート!!
  講師の山岳博物館・太田専門員から、仁科三湖の全容と、取り巻く地形について分かりやすく説明をいただきました!

 当初は小熊山を予定していたものの、今年はアブが例年以上に大発生!ちょっと快適には程遠い状態でしたので、急遽、場所を移して、佐野坂を歩くことに。
 佐野坂丘陵がどう出来上がったのか、なぜ、湾曲しているのか?また、それが、仁科三湖の成り立ちにどう関係したか・・・、またその根拠とは?!・・・太田先生の説明に引き込まれながら、まるで、歴史探偵になったような気分で、いつも見慣れた地形の成り立ちについて、楽しく学びました。


 根拠を示すうえで大事な「証人」の一つが、そこにある岩石です。

石の名前はちょっと難しいですが、太田さんの説明は大変分かりやすくて、皆さん大きくうなずきながら聞いていました。
 この、大きな岩。実は、これまでも、このあたりの地形の成り立ちの謎を解く際に、結構重要な役割を果たした「証人」の一人(一つ)。蛇紋岩です。
蛇紋岩といえば、地球内部のマントルを構成する岩・カンラン岩が変化したもの。このあたりでも、分布は限られています。


 この蛇紋岩、黒っぽいものは金属元素を含む鉱物を多く含んでいて、磁石をくっつけてしまいます!太田さんご持参の磁石が「ぴた!」と吸い付けられると、「おおー!」と歓声が(笑)
 その後、白馬の田園地帯を見下ろす場所まで登りました。蒸し暑い中の登りは堪えましたが、皆さん、元気に歩いていました!
 ここでは、 仁科三湖を挟んで東西の山脈は、出来た年代が全く違うこと、 神城断層と現在の地形の関係についてもお話を伺いました。この神城断層と言えば、2014年の地震が記憶に新しいところ。「地形の成り立ちを知ることは、防災にもつながる」、というお話も印象的でした。


 次は、佐野坂丘陵を越えて北側の、「親海(およみ)湿原」へ。
 先ほどとは打って変わって、湿原らしいさわやかな風に救われます。

 ここでは、親海湿原の水源や、すぐ北側・姫川源流の水源についてもお話を聞きました。湿原内にある岩も、やはり雄大な歴史を紐解く「証人」でしたよ!

暑い中ではありましたが、最後は湿原の涼しい風を感じながら、楽しい「ナゾトキウォーク」となりました。
 講師の太田さん、ご参加の皆さま、ありがとうございました!
 ちなみに、市立大町山岳博物館では、企画展「仁科三湖の成り立ち」が行われています。
 10月16日までやっていますので、ぜひ、訪れて、みなさんも歴史探偵になってみてくださいね!

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